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弥栄鶴 亀の尾蔵舞 2016 720ml 

弥栄鶴 亀の尾蔵舞 2016 竹野酒造 (京都) 720ml 
精米歩合は原型精米できる60%とし、酵母は自家酵母を使用。搾られた亀の尾は、甘口で、かつキレのよい旨味のある純米酒。

弥栄鶴 亀の尾蔵舞 2016 720ml 

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たった3kg。しかし可能性を秘めた3kg。「亀の尾という米を栽培したのだが」そうおっしゃる芦田氏から受け取った3kgの種籾から、蔵舞のすべては始まったのだ。いや、その数年前からすべては混ざり合っていたのかもしれない。
 平成12年の秋。当社竹野酒造の或る地、弥栄町在住の郷土史家・赤米博士の芦田行雄氏は、幻の米と呼ばれる亀の尾を当社に持ち込まれた。酒造りにおいては、3kgの米では何もできないため、1反の田を作ってもらえる農家を探すこととなる。

 そして、祭り晴という品種を育てるための協力農家としてお世話になっていた地元の農家に、この亀の尾を託すこととなった。農家はこれを遡ること約4年前、平成8年頃からの協力者である。人と人との混ざり合いが、より色濃くなった瞬間。
 次年度春より1反の田で栽培が始まった。夏の出穂期には鮮やかな白穂の田が広がり、期待に胸を膨らませるには十分すぎる光景であった。しかし、秋になって目の当たりにした光景は、田一面に広がる赤や黒の穂だった。所謂、赤米・黒米である。
 赤や黒の穂、これらを1本1本抜き穂することとした。そしてついに、農家の労苦の甲斐あって約300kgあまりの亀の尾が収穫できたのである。翌年の種籾を残し、残った玄米で試験醸造を開始する。初めて仕込む米であり、困難な試行錯誤の繰り返しは覚悟の上であった。その上で精米歩合は原型精米できる60%とし、酵母は自家酵母を使用、純米酒とすることを決める。そして搾られた亀の尾は、甘口で、かつキレのよい旨味のある純米酒であった。この味わいを受けて、翌年仕込む亀の尾 純米酒に何と命名するべきか?頭を悩ませたが、ここは日本酒の原点に回帰することを考えた。
 古来より伝わる日本酒は「純米酒」である。そのため、伝統と技術精神を守り、未来につなげる意味を込めて命名しよう、と。
 蔵という字は、読んで字の如く貯えるという意味がある。そして舞は舞うことではなく、転じて伝えるという意味を持っていることから、古の造りの技術を貯え、伝える意味を込めて、蔵舞と名付けた。かくして、純米酒 亀の尾蔵舞は、その誕生を見たのである。
 翌年から、地元の農家に栽培を依頼し、亀の尾を4反耕作。平成14年には亀の尾蔵舞の本格発売が始まった。その後、無農薬栽培、当蔵頭の藤原薫氏、岡本毅氏らにより亀の尾の栽培が続いており、平成22年、8作り目の発売となった。亀の尾の種籾を受け取ったあの日から、いや、それよりもずっと以前から、人と人とはただつながっていたのではなく、混ざり合っていた。
その後2010年、平成22年春季 全国酒類コンクール純米部門に応募したところ、第1位を獲得。続いて2012年春、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2012年にて金賞を受ける。 同春、次の仕込みに向け協力農家が加わった。

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