Poulsard En Rougemo AOP Côtes de Jura / Domaine Baud Génération 9 (赤)750ml
リウ・ディ「アン・ルージュモン」からのプルサール100%。1.3ha。泥土石灰質土壌。平均樹齢40年。ステンレスタンクで発酵後、7ヶ月間熟成。無清澄でビン詰め。ジュラで栽培されている品種で、淡い紫色の果実をつける珍しいプルサール種で造られます。ラズベリーの果実味にまろやかな口当たりのコート・デュ・ジュラです。
ジュラ中央部のル・ヴェルノワ村に1740年から続くヴィニュロンの家系で、1987年に8代目のジャン・ミッシェルとアランの兄弟が自社ビン詰めを開始。2016年に、シャンパーニュ、アルザス、ブルゴーニュ、ボルドー、コート・デュ・ローヌなどで広く修行した息子の9代目バスティアン・ボーが継承し、お姉さんのクレマンティーヌとともにドメーヌを運営しています。 コート・ド・ジュラに15.5ha、シャトー・シャロンに3.5ha、レトワールに3haを所有しており、その全面積で、実質ビオロジックの厳格なリュット・レゾネ栽培を実践しています(2014に「テラ・ヴィティス」の認証取得)。 「9世代にわたって父から子へ代々伝えられてきた、植樹法や天候の読み方といったぶどう栽培の極意、そして、収穫されたぶどうの特性の見極め方やそれに応じた細かい醸造の秘技の数々。これこそが私たちの宝です」。 「パリで自然派ジュラワインのブームが起こったことをきっかけに、近年、ナチュール系のワイン造りに転換する生産者が増えてきました。しかしその結果、どのジュラワインを飲んでも同じような味がするという声をあちこちで聞くようになりました。僕は、父祖たちからの教えである「テロワールの個性をくっきりとワインに表現する」ことを守り抜き、子孫に伝えていきたいと思います」(以上、バスティアン・ボー)。 彼のフィロソフィーはフランスの多数のソムリエからも支持され、ミシュラン3つ星レストラン「ジョルジュ・ブラン」をはじめとする600軒ものレストランやビストロのワインリストを飾っています。 伝統的なジャズへの回帰を提唱して、行き過ぎた先鋭化によるジャズ離れからの復興を導いた「新伝承派」のジャズマンたちとも重なる、1993年生まれの若きヴィニュロンの姿。その澄み切った目に映るジュラワインの未来を、私たちも見つめていきたいと思います。