La Colline Aux Fossiles Pinot noir / Jean Marc Lafage (赤) 750ml
樽の香りと果実感のバランスが素晴らしく、飲み口もふっくら&綺麗。余韻も素晴らしい。生産者が自信を持って送り出す1本。
畑はピレネー山脈の麓300mのリムー地区に位置します。リムーのエリアは乾燥した大陸性気候と海からの風が交じり合うバランスの取れた銘醸エリアで、特にピレネー側の気候はブルゴーニュ地方に似ていると言われます。「フォッシル(化石)」という名の通り、時折中世代に生息していたアンモナイトなどの海洋生物の化石が発見される、粘土石灰と砂利が入り混じった土壌で育った樹齢20年のピノ・ノワールで造られたワインです。 収穫は手摘み。野生酵母にてコールドマセレーションを約2週間、後にアルコール発酵を1週間行います。優しい抽出をイメージして造られているので、ポンピングオーバーなどは行っていません。主発酵後は600Lのデミ・ミュイ樽(オーク樽)で半年間熟成。出来上がったワインは、軽い樽香、しっかりとしていながらも柔らかくふんわりとした果実感、口の中を滑るように流れる美しいミネラル、そして柔らかな酸があります。それはラファージュ氏の目指した味わいそのものになります。
ジャン・マルク・ラファージュ氏は、フランスのモンペリエ大学にて醸造学を専攻し、在学中に生涯の伴侶、エリアンヌ氏に出会いました。彼女もまたワインの醸造学を学んでおり、卒業後、二人は世界中の様々な場所で醸造に携わることになります。辛口評論家として知られるジャンシス・ロビンソン氏が高く評価した、「レイシス1」は彼の醸造コンサルタント時代に生み出されました。36歳でドメーヌを引き継いでからは、彼の醸造家としての第二の人生が始まります。コンサルタントをやめ、ルーションのテロワールを自ら表現するワインを造る仕事に専念するようになりました。奥さんのエリアンヌ氏が白ワインとロゼワインの醸造を担当。現在ではアメリカのインポーター「エリック・ソロモン」をはじめ、世界中で彼のワインが評価されるようになりました。畑は、レ・ザスプル、アグリ、ラ・テットの三つにエリアにあり、レ・ザスプルはピレネー山脈の麓にある標高400メートルの高所に位置し、アグリは、アグリ川沿岸の南向きの暖かい土壌にあり、ラ・テットは地中海に面した涼しいエリアにあります。地質が複雑に入り混じったルーション地方で存分に実力を発揮している生産者です。