Fabula Falerno del Massico Bianco / Fattoria Pagano (白) 750ml
収穫した葡萄を凍らせ、華やかなアロマを引き出します。印象深く、個性溢れる1本。
ファーブラは、ラテン語で「物語」を意味します。ワインを通じて自分達の哲学、ワイン造りの物語を伝えたいという思いから付けました。ラベルの人物は、カトゥーロ(共和政ローマ期の抒情詩人)です。畑はロッカモンフィーナ火山の麓の斜面にあります。仕立てはギヨー、裁植密度5,200本/haです。10月中旬に、選別しながら収穫します。発酵前に、マイナス5度で2日間置き(クリオマセレーション)、葡萄の果皮を凍らせることで豊かなアロマを抽出します。その後、柔らかく圧搾し、ステンレスタンクで2ヶ月かけて発酵させます。温度はマイナス5度から12度へと徐々に上がります。残糖が15〜17g/Lになったら、温度を下げ、フィルターをかけて発酵を止めます。ステンレスタンクで3ヶ月熟成、4ヶ月瓶熟させます。少し糖分を残し、ほんのり甘みが感じられるスタイルに仕上げます。麦藁がかった輝きのある黄色、野生の花やレモン、グレープフルーツなど柑橘系の果実のアロマがあります。持続性があり、とてもスムーズな口当たりです。使用品種:ファランギーナ
ファットリア パガーノは、2001年にアントニオ パガーノによって設立されました。「ファレルノ」と呼ばれるこの地で産するワインは、高い品質から古代ローマの皇帝や貴族達にもてはやされ、また富の象徴とされました。その後、歴史上から消えていましたが、1970年代に復活しました。アントニオもぜひこの土地でワインを造りたいと願い、その夢を実現させました。現在は息子のアンジェロが中心となりワイン造りを行っています。「ファレルノ デル マッシコの生産者達は皆、その歴史的、文化的価値をしっかりと自覚しています。現在も2000年前の古代の人々と同じように、手間を惜しまず、最高のワインを造りたいと考えています」という言葉にワイン造りの哲学が表れています。 畑は死火山のロッカモンフィーナ山の麓、ティレニア海からわずか5kmの、標高270~300mの所に広がっています。海と山に囲まれ風通しが良く、また日中は26~27度、夜は7~8度と気温差が大きく、これによりワインに豊かなアロマがもたらされます。栽培はオーガニックで、除草剤、殺虫剤は使用しません。数年の内に認証を取得する予定です。 さらに細かい火山礫や圧密された石、火山灰が混ざる土壌は、ミネラルを多く含み、ワインに長期熟成の可能性をもたらします。また地中の粘土は保水性が高く、葡萄の根がゆっくりと水分を吸収することが出来るため、灌漑設備の必要がありません。