酒造好適米“山田錦”を50%まで磨いて造った酒を搾ったままの状態で出荷する、純米吟醸の生原酒。フルーティーでキレがあり、爽やかな後味が続きます。
この「月の井」の酒名の由来は、磯節の中の一節にある 『波の背に乗る秋の月』 という文句のとおり、中秋の名月の光を磯に砕ける波頭に受け、金波、銀波に輝く様が実に見事で、その月景にあやかって名付けたと言われています。(徳川時代の水戸八景の一つにもなっている光景です。) 創業者の坂本彦市が神奈川県の川崎大師に参拝の折、庭園に 弘法大師が飲んでいたという井戸から清冽な水が湧き出ており、「月の井」と称されていたこの井戸の水にあやかって「月の井」と酒名をつけて、飲んでくださる方の健康と厄除けを願ったとも言われています。 酒米は独自のネットワークを活かし全国のブランド米(茨城県のひたち錦、兵庫県の山田錦、徳島県の阿波山田錦、山形県の出羽燦々等)を使用し、茨城県ならではの小川酵母(協会10号酵母)を主に使用した仕込みを行っています。 蔵人たちの伝統的な技と感覚によって醸す「月の井」は下戸でも飲める旨口の酒に仕上げております。