カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ お客様の声 サイトマップ

    

自然派

先日の台風10号の影響は北関東ではほとんどありませんでした。この辺では風がやや強く時折小雨がパラついたくらいです。最近の台風は大型化しているのでいつなんどき直撃されるのか気が気ではありませんが、今年の梅雨明け(7/29)以来、雨らしい雨はほとんど降っていません。台風によるゲリラ豪雨は嫌ですが、ほどよく雨の恵みが欲しいものです。

地球の気象変動、地殻変動のシンギュラリティはとうに通り越しているそうです。そして今更後戻りは出来ないというのが定説になりつつあります。昭和の頃の穏やかな天候が懐かしいです(笑)。そしてこれからますます異常性が加速して私たちの生活を困難化させるのかもしれません。

+
毎年夏になるとこの辺では雨が少なくて、やっぱり今年も同じパターンでした。しかもこの常軌を逸した暑さには辟易します。それは人間だけじゃなく植物も同様のようです。私の菜園も水気が全く無くてカラカラに乾燥しています。上の画像はピーマンと万願寺唐辛子の苗。どちらも成長に必要な水分が不足しているので、実を付けてくれません。ポリタンクに水を詰めて野菜の根元に撒いていますが、果たしてちゃんと沁み込んでくれているのか疑問?
+
+
こんな環境でも元気に実を付けてくれているのがトマトです。真っ赤に色づいた実の収穫後なので緑果しかありませんが、熟したトマトは甘くフルーティでとっても美味です。
+
+
そしてトマトと同様まったく放置していてもすこぶる元気なのが苦瓜(ゴーヤ)です。
+
+
ズッキーニの育ちも鈍いです。もともとこの野菜は受粉が他力本願なので、蜂や蝶の助けを借りる必要がありますが、そもそも虫が少ない現状では、朝早くに人の手で受粉しないといけません。面倒な野菜です(笑)。

+
水分を多量に必要とする茄子は完全にアウトです。まったく育ってくれません。ポリタンクの水くらいでは、焼け石に水状態。成りが小さいので糠漬け用に重宝していますが...
+
+
今読んでいるのが「自然派ワイン入門(イザヘル・レジュロン)という本。まだ読みはじめですが、冒頭の辺りの内容はどこかで読んだ事のある内容なので不思議に思ったら、前に読んだ「生きている土壌 腐植と熟土の生成と働き(エアハルト・ヘニッヒ著)」の内容に酷似していました。おそらく引用したのでしょう。

私が育てている野菜も自然派ですが、こちらは有機農法ですらありません。動物質の有機肥料は一切使わず、植物由来の堆肥を唯一の栄養源として野菜を育てています。堆肥は肥料とは異なり、野菜そのものには効かずに「微生物」の為の栄養源として土に漉き込みます。

こうした手法の農業を「自然農法(ナチュラル・ファーミング)」と呼ぶそうです。この農法の欠点はとにかく収量が少ない事ですが、環境に与える負荷がほぼゼロで、人体と環境に悪影響を及ぼす硝酸塩の発生もほとんどありません。日常的に家庭から出る生ゴミも土(微生物)がキレイに消化してくれます。

大量の収穫と見た目の良さは期待できませんが、菜園のインフラ整備費用は、支柱その他の初期投資以外に殆ど掛かりません。財布と環境に優しいサスティナブル農法なのです。

モノカルチャー化して久しい現代慣行農業。安定した大量生産を求めるあまり、大きな負荷を環境に与え続けています。そしてそれは確実に大地と人の健康を蝕んでいます。大地に沁み込んだ過剰な栄養素(窒素、硝酸塩、抗生物質等)はやがて海に沁み出して悪さをします。

野菜くらいなら誰でも難なく作れます。ちょっとした空き地なら田舎だったら無料で借りられます。盆暮れにビールの差し入れ程度充分です(笑)。これからは食の安全保障は個人の責任で得る時代です。

ページトップへ