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ステラ・マリス ケルナー [2020] トアール・ワイナリー

Stella Maris - Kerner / 10R winery (白) 750ml
余市のぼり地区のケルナーを圧搾し、2020年産は果汁のみを小さなクヴェヴリ(ジョージアの伝統的な醸造用の甕)2つで3ヵ月間醸造。うち一つのクヴェヴリのワインをコンクリートタンクに移し、もう一つはクヴェヴリのまま、どちらも1年半熟成。2022年8月に瓶詰め。クヴェヴリでの醸造は「ワインが激しく、抑えようと思ってもエネルギーが増幅される。まるで野生の馬に乗っているイメージ。いつか納得できるいいワインができれば、という想いで取り組んでいる」とブルース。ケルナーの華やかさが削られて味わいが落ち着き、かすかで快いタンニンが陰影と立体感を与えています。

ステラ・マリス ケルナー [2020] トアール・ワイナリー

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カリフォルニア大学デイヴィス校大学院で醸造学を修めた後、醸造コンサルタント会社に勤めていたブルース・ガットラヴは、デイヴィスの同窓生の紹介でココ・ファーム・ワイナリーの依頼を受け、醸造指導に来日(1989年)。同ワイナリーの醸造責任者としてワインの品質向上を実現し評判を高めた。その一方で自身の理想とするワイン造りを追求すること---有機農法で栽培したブドウの良さを、極力介入を避けて醸造した自然なワイン---への想い止みがたく、自身の畑と醸造所を構えることを決意。世界各地で候補地を探したが、ココ・ファームで日本各地のブドウ栽培農家を回ってブドウを買い付ける中で質の良さが特に印象的だった、北海道の岩見沢に10Rワイナリーを設立したのは2009年のこと。10R(「様々な人がワインを造る場」という意味が込めた名前で、「とある」にかけている)ワイナリーでは、自分の畑や契約栽培農家の収穫だけでなく、北海道のブドウ栽培家たちが意見交換をしながらワインを造る場と機会を提供し、ブルース自身は助言役に徹している。「人間同士助け合い、周囲のために何が出来るかを考え、それをワインという仕事を通じて実現できることが最大の幸福」という彼は、世界的な視野と繊細な感覚、卓越した醸造経験を持つ、日本を代表する栽培醸造家として広く認められている。

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