Crozes Hermitage / Alain Graillot (赤)750ml
シラー主体。ローヌ川が運んだ砂利質の土壌。濃く深みのある色合いでスパイスやハーブが主張するインパクトの強い香り。豊富なタンニンによるドライな口当たりからくる力強さ、時間と共に濃縮されたフルーツのアロマが口の中で広がる芳醇さの両面が感じられます。
クローズ・エルミタージュを代表するトップ・ドメーヌのベーシックワインで、シャシーと呼ばれるローヌ河が造った水はけの良い砂地にある小高い丘で造られるキュヴェです。砂地で育ったシラーは、非常に引き締まった味わいを醸します。フレッシュでフルーティーかつ果実味が芳醇な、クローズ・エルミタージュのお手本というべき一本。長年自然農法で丁寧に手入れされた畑から全房発酵から造られるこのワインは、濃密でありながら、エレガントで澄んだ味わい。
タン・レルミタージュの数キロ南側、ポン・ド・リール村に位置し、クローズ・エルミタージュのアペラシオンを持ちます。アラン・グライヨ氏が初めてワイン造りに取り組んだのが、1985年の収穫からでした。コート・デュ・ローヌ地方のワイン産地の中では、あまり目立たなかったAOCクローズ・エルミタージュに購入した約20ヘクタールの畑から始まりました。それまでワイン造りは初心者に近かったグライヨ氏は、1ヘクタールから収穫する葡萄の量を抑え、収穫の時期を出来るだけ遅らせることで葡萄のエキス分が濃縮されることに意識を注ぎました。その結果それまでのクローズ・エルミタージュでは考えられないくらいの濃厚なワインを造ることに成功し、ワインスペクテーター誌をはじめとする多くのワイン評論誌から高い評価を受けました。この辺りでは稀な平坦な土地に位置する畑は、水はけの良い丸砂利が多く混ざったローヌの沖積土。樹齢10~50年のシラー種を17.3ヘクタール、マルサンヌ種と、ルーサンヌ種の2種類の白葡萄を2.7ヘクタール栽培しています。また、少量ながらトゥーノンの北20キロに位置するアンダンス村の斜面にある小作地で栽培AOCサン・ジョセフの生産も行い、いずれも同様の高い評価を受けています。