Mirabai Pinot Noir / Kelley Fox Wines (赤) 750ml
ダンディー・ヒルズの魅力的なシンプルさと野性味を帯びながら、どこかブルゴーニュ風をおびた伸びやかで、優雅な趣を発揮するピノ・ノワール。
ミラバイ(ミーラー・バーイーとも)は16世紀のインドの女性詩人で、献身的信仰と神への愛を謡った作品で知られます。ケリーは彼女を讃えてこのワインを造ったという。マーシュ・ヴィンヤード70%とウェーバー・ヴィンヤード30%のブレンドで、どちらも自根のポマール・クローン。二つの畑に共通する、酸化鉄で赤味をおびた目の粗い粘土はレッド・ジョリー(Red Jory)と呼ばれ、ピノ・ノワールにとても魅惑的なテクスチャーを与えるといいます。ブルゴーニュ樽(228L)で9カ月熟成。ケリーの他のピノ・ノワール同様、新樽は使いません。ケリーのエントリーキュヴェ。迫力と先にある高い潜在性を感じさせます。
ケリー・フォックス・ワインズは2007年に設立されたワイナリーである。心理学や生物学を学んだ後に科学研究の道から転じたケリーは、彼女にとっての最重要の師だというデイヴィット・レット率いるアイリー・ヴィンヤードなどのワイナリーで研鑽を積んだ。現在はダンディー・ヒルズを中心に、マーシュ、カーター、デュラン、フリーダム・ヒルといった歴史ある区画からブドウを調達。なかでもマーシュ・ヴィンヤードは、自根の古木、周囲の環境や継続的な優良栽培、そして前オーナー夫妻との親交など、多くの点でケリーにとって特別な畑だ。収穫は区画ごとに行い、野生酵母で発酵。全房発酵の比率は年や区画ごとに調整し、新樽の使用は抑えて果実の個性を尊重。2018年以降は静かな森に囲まれたセラーを拠点とし、果実の声に「応答する」姿勢で、畑とその年の表情を素直に映す自由なピノ・ノワールを追求している。


当主ケリー・フォックスは、オレゴン/ウィラメット・ヴァレー(Willamette Valley)を本拠地にし、2007年にワイナリーを設立した。科学をおさめた才媛ケリーは、オレゴンの熟練生産者たちのもとでワイン造りを学び、知性と情熱に裏打ちされたワインづくりで生産者たちから大いなる信頼と評価を勝ち得た。2005年から2015年まではスコット・ポール・ワインズで醸造長として活躍したが、2016年VTから自身のワイナリーに専念する。特に影響を受けたのはジ・アイリー・ヴィンヤード(The Eyrie Vineyards)の故デイヴィッド・レット氏(David Lett)だった、とケリー談。2018年VTから、彼女にとって特別思い入れの深い、ダンディー・ヒルズのマーシュ区域の畑に注力。加えて同年、新たにワイン造りの拠点を提供され、ますます仕事への集中力を高めた。何ごとにも深い思慮を働かせるケリーは、月並みな慣行や形式を排する。栽培では過度の凝縮感を求めず、醸造では舌と感覚を頼りに賢明な判断を下す。ひとたびケリーの手にかかるとピノ・ノワールは、ダンディー・ヒルズの魅力的なシンプルさと野性味を帯びながら、どこかブルゴーニュ風をおびた伸びやかで、優雅な趣を発揮する。










