Shilda Mukuzani (赤) 750ml
カヘティのPDOムクザニの葡萄を使用(葡萄品種:サペラヴィ)。
ブラックチェリーやプラムの凝縮された豊かなアロマにスパイスや、かすかにオークの要素が感じられます。口に含むとたっぷりとフルボディ、豊かでありながら洗練されたタンニン、バランスのとれた酸が全体を支えています。複雑さと深み、持続性が感じられるワインです。
畑は標高450mの斜面に位置し、栽植密度3,500~4,000本/ha、仕立てはダブル ギヨー、畑の土壌はシナモン質石灰岩、目の粗い堆積土および褐色森林土で構成されています。収穫した葡萄はステンレスタンクに入れ、23~26度に温度管理しながら18日間発酵させます。その後、同じステンレスタンクで6ヶ月熟成を行います。樽のニュアンスを与えるためにオークスターブを使用します。
シルダ・ワイナリーは2014年にジョージアのカヘティ地方に位置するシルダ村に設立されたまだ歴史の若いワイナリーです。葡萄栽培とワイン造りはジョージアの文化に深く根差しており、ジョージアの多くの人々は自分のワインを造ることでその伝統と歴史を継続させたいと願っています。創業者であるナタリア・チハルチシヴィリとミヘイル・チハルチシヴィリも同じ想いでした。
彼らは家族のワイン造りの伝統を守りつつ、ジョージアワインの唯一無二の個性を世界中の人々と共有したいと考え、ワイナリーを設立するに至りました。何世紀にも渡る伝統を尊重しながら、現代的な醸造技術を融合させ、ジョージアの土着葡萄の特徴とテロワールを反映した高品質なワイン生産に注力しています。
自家畑の葡萄(全体の10%)と地元の栽培農家の葡萄を使用してワインを生産しています。栽培農家とは長期契約を行い、シルダのワインメーカーのチームが農家と連携し、葡萄の品質管理を行っています。栽培は灌漑を行わないドライファーミングを実践、また収量制限のためにグリーンハーベストを行い、品質向上を目指しています。
醸造はチーフワインメーカーのティムラズ・コルタヴァが中心となり、葡萄品種、そしてその土地の特徴を表現したワイン造りを行っています。ジョージアの州立農業大学および国立大学で葡萄栽培、醸造学を学び博士号を取得、その後、ウクライナやイギリスの大学でさらに研鑽を積みました。国内外の複数のワイナリーで経験を積んだ後、2019年にシルダ・ワイナリーに加入しました。彼にとってワイン造りは単なる職業以上の意義を持つと考えています。葡萄畑こそがジョージアの主要な価値の源泉であると信じています。
2023年のインタビュー記事において彼は以下のように語っています。「8000年の伝統を誇る、ワイン発祥の地であるジョージアは我々に大きな強みをもたらすと同時に大きな責任も課しています。葡萄の収穫という神聖な儀式には、多大な労力と意見の交換、そして責任が求められます。私はチームと共に、一粒、一粒の葡萄が我々にどれほどの恵みをもたらしてくれるかを強く感じています。」

【高い品質を得るための畑の管理】
葡萄畑の品質管理についてはシルダ ワイナリーの醸造チームと地元の栽培農家との継続的な協力関係に基づいて行われています。伝統的なジョージアの葡萄栽培の英知と、現代の正確な技術を融合させ、どのヴィンテージも素晴らしい葡萄の品質を保つようにしています。
【状況に合わせたキャノピーマネジメント】
カヘティ地区の異なるマイクロクライメートにおいては、サペラヴィやルカツィテリなど品種に合わせたキャノピーマネジメント(樹冠管理)を行っています。
【グリーンハーベストによる収量制限】
フェノールの集約を最大限にするため、特にサペラヴィのようなリッチな赤ワインに使用する葡萄品種は収量を厳しくコントロールします。収量を低くする必要があると判断した場合はグリーンハーベストを行い、より深いフレイバーと集約されたポリフェノールを得られるようにします。
【土壌管理、カバー・クロップ】
土中の微生物の存在は堆積土壌や石灰岩を豊富に含む土壌、鉄分を多く含むシナモン土壌など多様性のあるカヘティの土壌にとって重要な役割を果たします。畝の間にカバー クロップを栽培し、土壌構造を維持し、保水力を高め、斜面の浸食を防いでいます。
【総合防除・微気候モニタリング】
カヘティ地区、特にアラザニ川流域の影響を受けるエリアでは季節ごとに湿度が大きく変動します。
シルダ ワイナリーでは栽培農家と緊密に連携し、総合的害虫管理(IPM)を実施しています。地域の気象モニタリングシステムを活用し、頻繁に畑の調査を行うことで、病害リスクを早期に把握し、化学農薬の使用を最小限に抑えています。
ステンレスタンクによる醸造、伝統的なクヴェヴリによる醸造のどちらにとっても、果皮と種子の成熟度が完璧であることが求められるため、ワイナリーのチームは収穫に至るまで、カヘティ地区の各葡萄畑で毎週サンプリングを実施しています。pH値、滴定酸度、糖度に加え、種子の木質化や果皮のタンニンの質についても調査を行っています。また、収穫は畑で選別しながら手作業で行い、完全に熟し、健全な房のみがセラーに搬入されるよう徹底しています。












