Pizzorno Mayusculas Tannat Maceracion Carbonica / Pizzorno Family Estates (赤) 750ml
マセラシオン・カルボニックでは、果実を破砕せず、全房のままタンク内を二酸化炭素で充満させた状態で、ブドウの実の中で発酵を起こさせる手法です。
この手法で作られたタナは、酸味やタンニンがより穏やかになりバランスの取れた滑らかな口当たりのワインとなります。酸味が穏やかになることで、ブドウが元々持っていたアロマがより顕著に表れます。
ルビー・レッドの色調でイチゴやラズベリーなどの赤果実にバナナようなアロマのニュアンスも感じます。フレッシュな酸と口当たりの良い滑らかな味わいで飲み飽きしない赤ワインです。
ピッソルノ・ファミリー・エステイツは独創的なワイン造りで高評価を獲得してきました。特にマセラシオン・カルボニックをタナに適応させ商業的に生産可能なレベルまで昇華させた唯一のワイナリーと言われており、この醸造方法がワイナリーの特徴の一つとなっています。
マセラシオン・カルボニックでは、果実を破砕せず、全房のままタンク内を二酸化炭素で充満させた状態で、ブドウの実の中で発酵を起こさせる手法です。
その後、数日間マセラシオンを行い優しく圧搾、マロラクティック発酵という流れで醸造します。
この手法で作られたタナは、酸味やタンニンがより穏やかになりバランスの取れた滑らかな口当たりのワインとなります。酸味が穏やかになることで、ブドウが元々持っていたアロマがより顕著に表れます。
なお、この醸造方法を使用する際は、ブドウに傷をつけない様に特に注意が払われ、手摘みで収穫される際も、通常約20kg分のブドウが収穫カゴに入れられて輸送されるところ、10kgのカゴで傷が発生しない様に注意を払って輸送されてきます。
1910年にイタリアから移住をしてきた創業者のドン・プロスペロ・ホセ・ピッソルノ氏が高品質なワイン造りを目指してブドウ畑を開墾したことから歴史がスタートしました。
現在は3代目で創業者の孫のカルロス・ピッソルノ氏が創業者の想いである『ウルグアイの自然を尊重し、その豊かな自然をワインに表現する』という伝統を引き継ぎつつ現代の新しい醸造技術を駆使して上質なワイン造りに挑戦しています。
カルロス氏はオーナー就任後、今まで以上の『ファイン・ワイン』を造る方針へとワイナリーの舵を取り、当時の様々な新しい醸造技術を導入しました。この方針を契機に品質が大きく向上し、間もなくして同社にとっての初めての輸出へとつながりました。
その後も品質向上への情熱は止まらず、セラーの拡充や専用のテイスティングルームの増設等施設の充実化を進めていきました。2013年からはワイン・ツーリズムにも注力し、カルロス氏の息子のフランシスコ氏が中心となって宿泊施設とレストランを建てるまでに至りました。
100年を超える家族の伝統を引き継ぎつつも革新をし続けるピッソルノ家のワインは、今日多くの国へと輸出され、世界的に高い評価を得るようになりました。
ピッソルノ・ファミリー・エステートの3代目オーナーで創業者の孫。
1988年までテーブルワインの生産が中心だったワイナリーを上質なワイン造りへ舵を取り、ブドウ畑とワイナリーの両方を再整備し品質を大きく向上させた人物です。
ブドウ畑の区画や取り扱う品種について独創的な視点を持って革新を進めています。
ワイン醸造学・栽培学の専門家であるフランス人のアラン・カルボニュー氏の協力を得て、ブドウ畑を国際品種に転換した彼はウルグアイワイン界では国際品種のパイオニア的な存在です。
またウルグアイワイン輸出協会の創立メンバーであり、2006年~2010年の4年間同会長職も務めました。
ウルグアイのテロワールを反映したバランスの良いワインを理想に掲げ、独創的な醸造方法と丁寧なブドウ栽培を通してワイン造りを行っています。
また規模を追いかけるのではなく、限定した数量の中で高品質なワインを造ることを大切にしています。自社畑のブドウで大半のワインを造っている理由もそこにあります。
近年はマセラシオン・カルボニックを取り入れたタナなど、個性的で世界のトレンドを抑えたワイン造りにも熱心に取り組んでいます。
ピッソルノ・ファミリー・エステイツの25haの自社畑はワイナリーを囲むように位置し、ワイン造りに使用される大半のブドウがこの自社畑で栽培されています。
『ワインはブドウ畑から産まれる』という理念のもと、収穫前の剪定、衛生状態向上のための葉の除去、収量の管理等を徹底して行い、100%手摘みで収穫を行います。収穫時期はワインメーカーの官能検査の他、総酸度や糖度、ポリフェノール量等様々な数値を見て判断します。
創業当初からの理念でもあるウルグアイの自然と生態系を尊重すること、そしてその環境保護を目的に、土壌への肥料は不使用、水の使用も最適化し節水へと繋げています。