Overture by Opus One (赤)750ml
オーバーチュアは”序曲”を意味します。生産量がきわめて少ないため、オーパスワンのワイナリーだけで販売されている極めて希少性の高いオーパスワンのセカンド・ワインです。毎年造られているわけではないので、生産年はNV(ノンヴィンテージ)となります。オーパス・ワンと同じブドウ、製造法で作られます。特徴的なダークチョコレート、エスプレッソに加えて、ブラックオリーブやミネラルのアロマが底辺に感じられます。熟したブルーベリーやカシス、そしてリコリスの風味が美しく感じられ、熟成のポテンシャルを秘めるこのワインは、スムーズなフィニッシュと同時に、きめの細かいタンニンをかすかに感じるのが印象的です。
オーパス・ワンはボルドーメドック格付け第一級、シャトー・ムートン・ロスチャイルドを所有するフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とカリフォルニアワイン界の重鎮、ロバート・モンダヴィ氏という2人の巨匠が描いた夢のワインです。 オーパス・ワンは2人の巨匠がこの世を去った後も独立した経営体制を貫き、彼らが掲げた「新世界と伝統的産地が誇るワイン造りのアイディアを組み合わせることで、最高品質かつ唯一無二のワインを造る」という目的を追求。新たな技術を取り入れながら、その年々の特徴とオーパス・ワンが誇るテロワールを精密に映し出した偉大な作品を世に送り出しています。 その弛まぬ努力の結果、ここ10年ほどでオーパス・ワンは着実に進歩を遂げており、終わることのない夢は脈々と受け継がれているのです。
2008年以来、最も温暖な年となった2015年。冬の降雨と嵐によりブドウ樹は十分な水量を確保することができ、早い開花を記録しました。春には冷涼で不安定な気候が続いたことで各房のブドウの結実は減少し、例年よりも少なめの収量となりましたが、夏の温暖な気候によって、ヴェレゾンの進行は早まり、ブドウは完璧に成熟。9月1日から収穫が始まりました。果実の酸と糖のバランスが最高の状態で収穫するためにナイト・ハーヴェストを実施。2度の熱波による一時的な休止はありましたが、温暖な日々に恵まれ、10月8日に収穫を終えました。 収穫したブドウは最新の光学的選果機によって粒レベルで厳選され、各パーセル毎に発酵されます。発酵には、複雑味を与えるため、“オーパス・ワン酵母”と呼ばれるワイナリーが独自に分離した4種類のユニークな酵母を使用。発酵およびマセレーションの期間中は、各ロット平均21日間のスキンコンタクトを行い、その後慎重にブレンド。異なるメーカーの樽を入り交ぜた、新樽率100%のフレンチオーク樽での18ヵ月にわたる熟成を経てリリースされました。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン81%、カベルネ・フラン7%、メルロ6%、プティ・ヴェルド4%、マルベック2%で構成されています。