Barbera d’Asti Superiore - Bricco del Noce / Trinchero (赤)750ml
長期間の大樽熟成で到達した、完成度の高いバルベーラ。トリンケーロのスタンダードなバルベーラですが、その完成度には驚くばかり。味わいはしっかりと乗っていて、伸びやかな酸味を備え、3年間にわたる大樽熟成で到達した見事なもの。もともと”Terra del Noce”という名前でしたが、他のワイナリーに商標登録されてしまったため、2019年産より名称を”Bricco del Noce”に変更。Briccoはピエモンテの方言で「丘の頂」という意味で、彼らの畑のある丘陵を意味しています。
ピエモンテのナチュラルワインの先駆となった造り手の一人。トリンケーロ家が誇る長い歴史は1925年、アスティ県でのバルベーラの生産開始に遡る。現当主エツィオは、かつて約50ha所有
していた畑を「家族経営で自ら完璧に畑の世話ができる規模にするため」13 haに縮小した勇気と決断力のある情熱家。残した畑には、1925年植樹(間もなく樹齢100年)で「アスティの宝
石」とも言われるクリュ「ヴィーニャ・デル・ノーチェ」なども含まれる。トリンケーロの代名詞でもあるバルベーラはいずれも長期発酵、大樽での長期熟成によるしっかりした密度と多層性
ある味わいで、20年以上も深みと気品ある表現力を増し続ける。4種類のバルベーラ以外に、エツィオの父が残したアルネイス、マルヴァジーアを始め10種類近い品種を栽培。エツィオの姉は
ピエモンテを代表するトップ・リストランテ「リストランテ・ダ・グイード」も経営する。ちなみに辛辣さで知られるワイン批評家、マット・クレイマーは「全てのピエモンテ産ワインの中
で、何よりの好みはバルベーラ酒である」と語っている。もともと酸の高いバルベーラは、果実の成熟をかなり待っても、なかなか酸が落ちず、逆に言えエツィオの造るバルベーラには、持ち
味の酸を優美に柔らげるため、長期熟成が不可欠である。