Cotes du Rhone / Famille Richaud (赤) 750ml
早くから亜硫酸不使用のワイン造りに取り組み、完成度の高いヴァン・ナチュールを造るマルセル・リショー。リショー家では、父親のマルセルから次世代(トマとクレール)へとゆるやかに世代交代が行われています。クレールがコンセプトの中心である【ファミーユ・リショー】のワイン。これぞリショー節と言いたくなるとてもなめらかで温かみのあるアタックと、南仏らしい充実した果実味が魅力!
1974年にドメーヌ創設。当時は周囲のほとんどの農家が協同組合やネゴシアンにブドウを販売していた時代に、ケランヌ地区のドメーヌの先駆となった一軒である。1990年代初頭には既に、南ローヌ最高峰の造り手の一人との評価を確立したが、さらなる品質向上を探求し、1995年前後から亜硫酸添加を抑えたワイン造りを意識。1997年、エノロゴのヤン・ロエルと出合い、以後長らくその助言を受け入れた。2001年には除草剤を完全に停止し、近年は亜硫酸添加も原則、瓶詰め時のみにとどめ、一部のキュヴェは亜硫酸無添加。畑には1940年代、50年代植樹の貴重な古木も多数現存し、深いエキスと柔らかなテクスチャー、完璧な調和と骨格のある複雑でノーブルな味わいを生む。またマルセルは今なお研究心と、向学心が旺盛で、2008年には娘と共にイタリアの自然派試飲会に出向き、テオパルド・カッペラーノとプレ・フィロキセラの樹からのワインを造りについて熱心な意見交換を行った。