Bulles de Comptoir Rosé Joli Coin / Dufour & Françoise Martinot (発泡・ロゼ) 750ml
セル・シュル・ウルス村の秀逸リウ・ディ「ル・シャン・ド・クロ」からのピノ・ノワール100%。直接圧搾法によるロゼ・シャンパーニュです。平均樹齢30年。ブルゴーニュ製228リットルの樽で発酵&9ヶ月間シュール・リー熟成。MCR(濃縮ぶどう果汁)によるドザージュは2.8g/l。作品名の「ビュル・ド・コントワール」は「(バーなどの)カウンターの泡」という意味で、美味しさや快楽をみんなで分かち合いましょう、という思いが込められています。尚、ラベルの絵「ジョリ・コワン」(「素敵な隅っこ」)は、ドイツ人イラストレーター、ヴローニ・フォン・マンツ女史が「パーティーの料理」をテーマに描いたもので、このピノ・ノワールの畑の隅っこが、ピクニックや屋外パーティーにもってこいの素敵な空間であることにかけたものです。
戦後1940年代後半から50年代にかけて、オーブの一部の栽培家はピノ・ブランを植えました。この品種には白コショウやミントのような官能的な香ばしさがあり、長らく”隠し味”としてブレンド用に用いられてきましたが、20世紀終わり頃、樹齢が50年を超えポテンシャルが十二分に開花したことで、この品種をより主体的に使う生産者が出てきました。 その筆頭格が「デュフール」です。 1999年から他に先駆けてピノ・ブラン100%のキュヴェを造りはじめたイヴ・デュフールは、パリジャンを中心としたシャンパン愛好家に細々と紹介してきましたが、2004年、高い意識を持った息子シャルルに世代交代したことで、「オーブのピノ・ブラン」を世界に向けて発信することになりました。 2007年からはすべての畑でビオロジック栽培とビオディナミを実践し、2010年、「エコセール」の認証を取得すると同時に100%ビオディナミへと転換しています。 「表現者」という言葉がよく似合うシャルル・デュフールの作品は、音楽に例えるなら美しいジャズバラードのような、官能と深い精神性が感じられるものです。 「フランソワーズ・マルティノ」は、シャルルのお母さん(フランソワーズ・マルティノ=デュフール)の家系のRMで、当主もお母さんです。オーブのシェルヴェ村とヌーヴィル・シュル・セーヌ村に合計3.5ヘクタールのピノ・ノワールの畑を所有しており、「デュフール」と同じく2010年より「エコセール」認証のビオロジック栽培及びビオディナミを開始しています。実質的な栽培と醸造はシャルルが行っており、2019年より「Bistrotage」ブランドにて正式に発売を開始したものです。