ZiND / Domaine Zind-Humbrecht (白) 750ml
「クロ・ヴィンスヴュール」のシャルドネとオーセロワから造られています。冷涼な気候で、マグネシウムを豊富に含んだ石灰岩土壌は、シャルドネ栽培に適しています。ミネラルを含んだ上品な香り。柑橘類、塩味、柑橘類の皮の熟した酸味。口の中で優しく広がり、ピュアでバランスのとれた余韻が感じられます。
サラダ、フレッシュなシーフード、エビ、カニ、ロブスター等に合い、どのようなシーンでも楽しめます。
アルザス地方で最も偉大な生産者の1人と見なされており、古い歴史を持つウンブレヒト家とズィント家によって1959年に創設されたドメーヌです。 現在はレオナール・ウンブレヒトが息子のオヴィエと共に経営しています。オリヴィエは30歳を過ぎたばかりですが、フランス人で初めてマスター・オブ・ワインの資格を獲得した人です。親子2代にわたり土壌に高い関心を寄せ、最高品質のぶどう造りを目指しています。グランクリュ10ヘクタールを含む42ヘクタールの畑を持ち、92年にはテュルクハイム村の単独所有畑ヘレンベックの中に近代的な醸造所を建造しました。30年前から有機栽培を始め、10年前からはビオデナミによる栽培に取り組んでいます。発酵に際しても天然酵母だけを使い、補糖はゼロ。かなり甘いのでおそらく「遅摘み」だと思われます。むしろヴァンダンジュ・タルティヴと表示してもいいのではと感じますが、造り手に言わせると「この土地のゲヴュルツは、10年くらいすると甘さが消えてしまうので、そうは出来ない」とのこと。 造り手自らが10年という熟成期間を考慮した造りをしているだけあって、その中身は様々な果実のエッセンスが凝縮した素晴らしい液体です。まさにネクターと言ってもいいと思います。普通の造り手なら「ヴァンダンジュ・タルティヴ(遅摘み)」と表示して、売り込むところでしょうが、ここはそんなことしなくても、売れる自信があるんでしょうね。少ない生産量とあいまって、すぐ売り切れてしまいます。芳醇な甘味を備えた逸品はデザートワインとしてお薦めです。