MARSANNAY BLANC / Charlopin (白) 750ml
ジュヴレ・シャンベルタンに拠点を置く前は、実はマルサネに居を構えていたというシャルロパン。マスター・オブ・ワインのサトクリフ氏はこのアペラシオンの代表として、シャルロパンを推薦しています。有名産地より、こういった新しく注目されているアペラシオンこそ、生産者の力量が問われるところと言えるでしょう。
レモンやクレープフルーツなど柑橘系果実や花束、スパイスのアロマが感じられます。熟した白桃やレモングラスを思わせるコクのある果実味と、活き活きとした酸味を兼ね備えた、華やかでスタイリッシュな味わいです。
シャルロパンは、モダンなワイン造りの先駆者と言われ、ジュヴレ・シャンベルタンを拠点にブルゴーニュ全域で、40以上のアペラシオンを手掛ける名門ドメーヌ。フィリップ・シャルロパン氏は、あのピノ・ノワールの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエ氏から指導を受けていた1人で、愛弟子としてとても可愛がられていたといわれています。 シャルロパンのモットーは、あくまでも自然なワイン造り。ブドウの質そのものが、その後の醸造、そしてワインの質を決定すると考えるため、極力自然の力を邪魔しないように、かつブドウの樹が自力で凝縮味のある果実を結実できるよう、細心の注意を払っています。その1つとして挙げられるのが、リュット・レゾネの採用。ブドウの栽培には除草剤と化学肥料は使用せず、殺虫剤代わりにフェロモンカプセルを用いています。ブドウの樹齢は概ね高く、完熟ブドウの収穫はもちろんのこと、厳しく選別した果実は除梗した後、1週間に及ぶ低温マセラシオン(醸し)発酵を行い、凝縮感のある奥深い味わいを引き出しています。 醸造の際も培養酵母の使用と補酸は決して行わず、その後は瓶詰め直前まで澱引きせずに樽熟成。こうして造られるシャルロパンのワインは、凝縮した果実味とアロマが溢れるボリュームのある味わい。熟成を経ることで樽の香りがアロマに溶け込み、洗練された奥行きのある味わいに変化します。精妙なフィネスを備えた確固たるシャルロパンのスタイルは、まさに“ブルゴーニュ最高峰の1つ”といえるでしょう。