Gamonal / Pardevalles (赤)750ml
濃いガーネット色を持ち、熟した果実のブーケが、オーク樽やかすかなリコリスの香りと素晴らしく混ざり合っています。フレッシュで力強い味わい。タンニンのビターなノートが、果実味と完璧に混ざり合い、リッチで肉厚な口当たり、長い余韻があります。ガモナルは、地元ではガモンという名前で知られる花で、畑の近くに沢山生えています。
畑は単一畑のエル ガモナルで、標高800m以上。粘土質土壌で、樹齢は20年です。気候は大陸性です。15kg入りの箱を使い、手で収穫します。発酵前に低温で4日間醸しを行います。150hLのステンレスタンクで低めの20度に温度管理しながら発酵させます。14~18日間発酵と醸しをします。タンクでマロラクティック発酵させます。225Lのフレンチオーク樽(60%)とアメリカンオーク樽(40%)で、12ヶ月熟成させます。卵白で清澄し、最低9ヶ月瓶熟させます。葡萄品種:プリエト・ピクード
パルデバジェスは、1949年ラファエル アロンソにより設立されました。土着品種であるプリエト ピクードとアルバリンの発展のために力を尽くし、D.O. レオン躍進の原動力となった生産者です。プリエト ピクードは株仕立てにするという伝統を破って、最も早く垣根仕立てにした生産者でもあります。株仕立ては地面の非常に近くで栽培するため、昔から腐敗が問題になっていました。
また、通常ベルデホにブレンドするものという認識だった地葡萄アルバリン の将来性に注目し、2003年に3ha植樹。そして、2008年に初めてアルバリン100%のワインをリリースし、プリエト ピクードに続き、アルバリンでも先駆者となりました。当時、アルバリン単一でのワインはパルデバジェスだけしか造っていませんでしたが、「ペニンガイド」、「ワインアドヴォケイト」で高評価を得ると、それを見て周りの生産者も造り始めるようになりました。
プリエト=「コンパクト」、ピクード=「オリーブ形」という名前の葡萄品種です。プリエト ピクードの粒は非常に小さく、粒に対する果汁の比率は、テンプラニーリョが75%であるのに対し、プリエト ピクードは60%しかありません。また、粒に対して種の比率が高くなっています。これは葡萄自体が濃縮しており、パワフルであるということを意味しています。タンニンの質はプティ ヴェルドやネッビオーロ、カベルネ ソーヴィニヨンに似ており、注意深く醸造しなければタンニン豊富でパワフルすぎるワインになってしまいます。パルデバジェスでは発酵前低温浸漬という方法や、マセラシオンの期間を短くするなどの工夫をすることによってフレッシュでフルーティ、そして品種特徴の出たワインが出来るようになりました。
栽培が難しい葡萄品種でもあり、湿気によりすぐ病気になってしまうため、かつては4年に1度しか満足のいく葡萄が出来ませんでした。しかし、1989年に第二世代ホセ ラファエルがリベラ デル ドゥエロの友人のテンプラニーリョに仕立てのヒントを得て、それまでの株仕立てという伝統を破り、垣根仕立てに変更しました。その後は、太陽の光を十分に受けることができ、パルデバジェスの葡萄だけが完熟するようになったのです。かつては4年に一度しか良い葡萄は実りませんでしたが、今では毎年のように良い葡萄が育ちます。