Châteauneuf du Pape / Clos du Mont Olivet (赤) 750ml
アペラシオンの北から南へ広がる、モンタリヴェ、ラ クロ、レ ブランシエール、パレストール、ボワ ドーファン、ピエ ド ボー等15ヶ所の区画の葡萄を使用します。畑の向きや気候、土壌は、とても多様で、同じ品種に様々な表情をもたらします。平均樹齢は60年、収穫量は30hL/haです。畑とセラーで行う2度の選別により、造るシャトーヌフ デュ パプのキュヴェを選択します。一部を除梗、重力でタンクに満たします。フリーランワインとプレスワインは別々に醸造し、マロラクティック発酵までコンクリートタンクで行います。35日間醸しをします。エレガントさとフレッシュさを保つため、抽出し過ぎないようにします。発酵中1日2回ルモンタージュします。ブレンド後、タンクで6ヶ月、その後大樽70%とコンクリートタンク20%、バリック(新樽でない)10%で熟成させます。
2015VTは非常に良い年です。集約されていてフルーツも感じるため、重たいワインにはなりません。バランスが良くフレッシュでリッチなヴィンテージとなりました。
使用品種:グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、その他
「クラシックな長熟スタイルを守る」 有名なシャトーヌフ デュ パプの古城の跡の正面に位置しています。最近フレッシュで軽く、熟成を待たずに飲むスタイルのシャトーヌフ デュ パプが多い中、とてもクラシックな、力強くスパイシィで長期の熟成に耐えるスタイルのワインを造り続けています。シャトーヌフの魅力は複雑さにあり、熟成させることで現われてくると考えおり、2012年訪問時に、「’01年VTをレストランに売っているよ」とティエリは話していました。「ワイン アドヴォケイト」の、『2004年9月に飲んだ’57年の完璧に素晴らしいボトル』という記述も、それを証明しています。 「ティエリ サボン」 1971年生まれで、20才の時に醸造学を学び始め、醸造学校を卒業後、南アフリカに3ヶ月研修に行き、さらにオーストラリアで勉強しました。また、2016年末からシャトーヌフ デュ パプの生産者組合長に就任しました。 「多種の葡萄品種をブレンド」 葡萄は、シャトーヌフ デュ パプに認められた13品種を全て植え、複雑な集約感を出すために多種のブレンドを心がけています。それがシャトーヌフ デュ パプの典型だと信じているからです。ムールヴェードルはシャトー プラドーの苗木をもらっています。土壌の掘り返しは、何年にも渡って繰り返しおこなってきたため、葡萄は深く地中に根をはり、水不足の危険性は低くなっています。農作業は自分でコントロールしたいので、4~5人しか雇いません。収穫は、タイミングが異なるので何度も行わなくてはなりません。 <評価> 評価 「レ メイユール ヴァン ド フランス2018」で3つ星生産者(最高評価)。ヒュー ジョンソン「ポケッ トワイン ブック2019」で、シャトーヌフ デュ パプのトップ生産者として掲載。「ル ギド アシェット デ ヴァン」、「ワインスペクテーター」等で常に高く評価。また、ロバート パーカー Jr.は4~5ッ星の評価。ロバート パーカー Jr.「ワールド グレイテスト ワイン エステイト」に掲載。 「ル クロ デュ モン オリヴェは、30の区画を持っていますが、アペラシオン全体に分かれています。このドメーヌのワインの背骨は、モンタリヴェ地区の区画から来ています。そこでは、土壌は海の粘土と砂で構成されています。モンタリヴォは、南向きで、ブレンドでフィネスをもたらします。全ての区画の名前をあげることはしませんが、それぞれの区画がワインの複雑さにどのように影響を与えているのかを見るのは、興味深いです。例えば、パレストールはフレッシュさをもたらし、ボワ ドーファンは古代の沖積土、粘土、砂で出来ていて、それがストレートさを与えており、またピエ ボーは、粘土質の丘の斜面にあって、力強さをもたらしています。クロ デュ モン オリヴェでは、ワインは重みのある土台を持っています。肉付きが良くて太陽を感じさせつつ、フルーツ、よりしっかりしたタンニンがあり、これらがゆっくりと基礎を作り、時にはアクセントになり、野性的なニュアンスとなります。しかし、時と共にこれらのワインは、洗練され、不思議な魅力を持つようになります。驚くべき複雑さを持って。」 「ルヴュ ド ヴァン ド フランス2009.04」