Tuttu / IL Mortellito (赤) 750ML
品種:ネロ・ダーヴォラをメインに、フラッパート、グリッロ、ペリコーネ、インツォーリアで造る、赤白混植畑の葡萄で造る伝統ワイン。
ネロ・ダーヴォラと他の土着品種を混栽した伝統的な畑。 9月中旬に収穫。除梗後、全ての品種をステンレスタンクで混醸。8日間という短いマセラシオンで暑い地域ならではの軽やかなワインに仕上げています。
ステンレスタンクで8ヶ月間熟成。SO2はボトリング直前に少量を添加するのみで、白ワインの爽やかさと赤ワインの果実感が絶妙なバランス。非常にジューシーでフレッシュな酸味と、たっぷりとした果実感が絶妙。
シチリア、ノートのナチュラリスト「イル・モルテッリート」!このワインは必ず経験して下さい。これこそが暑いシチリアで飲まれていたワイン。その意味を、その心地良さを感じてもらえるはずです。 以前の「フランク・コーネリッセン」のススカールにはイル・モルテッリートのモスカートが使われていました。当時、イル・モルテッリート当主ダリオはワインを造らず、フランクやラモレスカに葡萄を供給していました。 2014年、 遂にボトリングをする事を決意。 海から3kmの位置にある廃れたカンティーナを買取り、ステンレスタンクを3台購入してワイン造りが始まります。暑いノート。土壌は乾燥し、ひび割れ、サボテンとアーモンドの樹、そして近くのパッキーノ同様にトマト畑が見渡せます。極度の乾燥でも生き抜ける植物しか残れないのです。 葡萄畑は海から2kmの位置にあります。黒色粘土と砂質、そして石灰岩盤が交互に層になっている土壌はノートならでは。そして、海が近いだけに5m下には水脈が通っていてその水脈は海水も混じり合っています。ですから、極度の乾燥でも葡萄樹は生き抜くことができ、海のミネラルを十分に吸い上げるのです。 イル・モルテッリートのワインは重くありません。輸出がされる以前からノートではワインが造られていて、勿論、地元で飲まれていた訳です。暑いノートで飲まれていたワインはミネラル感に富み、フレッシュで軽く、体を癒してくれるようなワインだったはずなんです。 今のシチリアワインの流行とは全く違う軽やかで、ひっかかりのない綺麗なワイン。それがダリオが目指すワイン。湿気の多い日本の夏にも最高なんです!さて、ダリオ。ワイン造りもしますが、スキューバダイビングのインストラクターでもあります。大好きな海と農業をしながら毎日、自由に生きているダリオ…。ちょっと憧れちゃいます。いやー、旨い!
カターニアから車で2時間。パッキーノに近いシチリア南東部のノートはアーモンドやドライトマトが主産業で、手つかずの自然が残る過疎地帯です。 『イル・モルテッリートという名前は祖父が2haの畑を所有していたヴぁる・ディ・ノートにある地域名。僕等のルーツと言える地名に由来しています』 周辺はアーモンドの樹とトマト畑ばかり。海までは3kmで潮風にも乾燥にも強い植物しか適応できない厳しい自然環境。葡萄畑はほとんど残っていません 『マグロ漁港として有名だったマルツァメーミ。大型のマグロ加工工場がいまだに残っている。港は70年代までバルクワインをフランスや北イタリアに出荷する為の港としても使われた』 30年前まではエトナより葡萄畑が多かったノート。昔の人は葡萄にとって良い土壌と気候があったから、ここに葡萄を植えたのは明らかなのです。 畑は海から2kmという位置にあり、標高は100m以下。黒色粘土質、砂質土壌と白石灰岩が層になって重なっている特殊な土壌。他にはない独特な土壌。 『5m掘ると地下には白亜石灰岩層があり、その層の下は海水が通っている。葡萄根は地中の海のミネラルと山のミネラル、どちらも吸い上げるのです』 黒色粘土質は果実感を葡萄に与え、砂質は香を与えます。白亜石灰岩は塩味と植物的なタンニン、骨格を与えてくれる。土壌ごとの個性をアッサンブラージュしてバランスさせる。 『単一の土壌でワインを造る伝統はない。色々な土壌で育った葡萄の個性をアッサンブラージュする事で、ワインは複雑味や深みが出てくる。これがこの地域の伝統』 シチリア南部のノートは1年中暑い地域。地産地消の時代は、勿論、伝統的に軽く、クリスピーで爽やかな赤ワインが好まれてきました。重く甘いワインなんて誰も飲みません。 『2019年は暑く、雨もなかった。普通ならアルコールが上がり、甘くなるが、暑過ぎるノートではタンニンは増えるが、アルコールは上がらないし甘くならない』 当主は海と農業を愛するダリオ・サレンティーノ。スキューバダイビングのインストラクターとワイン造りを両立。ワインも含めて、人生を楽しんでいるのでワイン造りには専念したくないのだそう。 『元々、フランク・コーネリッセンやラモレスカに葡萄を売って生計を立てていたが、2014年から葡萄での販売を、ほぼ止めて自分のワイン造りを開始した』 フランク・コーネリッセンのススカールには、いまだにイル・モルテッリートのモスカートが使われています。また、ラモレスカが所有していたノートの畑はダリオが購入し、引き継いでいます。