Brut Nature - Yuman Premier Cru / Champagne Marguet (白・発泡) 750ml
様々な樽を用いた丁寧な醸造工程、100%自然発酵、長期間シュールリー状態で熟成をさせます。 全ての作業段階においてSO2は極々微量、もしくは無添加。品種はシャルドネ100%(ブラン・ド・ブラン)
2003年から自社畑の一部で試験的な有機栽培を試みていたブノワは、デュヴァル・ルロワ社の元醸造長であり、ビオディナミの新時代をリードすると言われる奇才エルヴェ・ジェスタンの指導を受け、2009年より全ての自社畑を厳然たるビオディナミ栽培に移行。土壌の育成を何より重視し、2010年から2頭の馬だけを使い全ての畑を耕作しています。このような徹底ぶりは、シャンパーニュにおいて極めてユニークであると同時に、ワイン界全体でも非常に稀です。また土壌育成のプロであるクロード・ブルギニョンの協力を得てビオディナミ方式によるマッサール・セレクション(優良なブドウ樹の集団選抜)を実践しています。
複数のプルミエ・クリュからのブレンドのブラン・ド・ブランで、シャーマンとは弟分のような、メゾンの入り口となるシャンパーニュ。2015VTが初ヴィンテッジで、ステンレスタンクでの醸造が大部分。ブノワによれば、ステンレスタンク醸造のものは、総じて、ガス圧が同じでも、味わいとして泡の印象が弱くなるそうだが、確かにその傾向にあるようです。ステンレスタンクと樽で発酵、ステンレスタンクと樽で9ヵ月間熟成、ティラージュ~デゴルジュマンの期間は通常2年間。
ナポレオン時代から別格と評価されたアンボネの区画「ラ・グランド・リュエル」などの他、5つのグランクリュの村に畑を所有し、長年クリュッグにもブドウを販売していたメゾン。5代目となる当主ブノワ・マルゲは2009年からビオディナミを、2010年から馬による耕作を開始。土壌学者クロード・ブルギニヨンの助言も仰ぐが「自らの畑の観察と、畑、および自然との対話から導かれる自分の直感を最優先する」ゆえ、時にはブルギニヨンの助言と反対の行動もとりながらも、素晴らしい成果を残している。ある面で、人類文明化以前の自然人の感受性で推進される自然派シャンパーニュである。(実際、ブノワは「幼少時はよく家族の畑や森で、石や木の声が聞こえ、その感受性は今もそう変わらない」と語る)。全てのキュヴェでドザージュ・ゼロ。亜硫酸添加量も裏ラベルに明記し、無添加~30mg/lにとどめる。トップキュヴェの一つ「サピエンス」の評価も、世界中で急速に高まっている。全てのリューディで、クロード・ブルギニョンの協力を得て仕事をしている。ビオディナミ農法で育てられたセレクションマサルの苗木を使用。一次発酵は小樽、中樽、フードルを使用して100%自然酵母による発酵、全ての醸造段階でSO2の添加はしない。ブリュット・ナチュールと書いてあるのは、自然酵母で醗酵を行い、温度コントロールなども行わないため、年によっては残糖が高くなるかもしれないためで、2018年現在、そう言う年は訪れていない。
マルゲ一族は、もともと地元シャンパーニュでアンボネの区画「ラ・グランド・リュエル」など、優良畑を所有し、大手メゾンにブドウを供給してきた。そして見識、感性ともにすぐれる5代目当主ブノワ・マルゲの登場によりワイン造りは大きく転換する。つねに妥協せずに我が道を行き、大胆な決断をくだすブノワは、土壌学の権威クロード・ブルギニヨンの助言を仰いでも、鵜呑みにしない。畑は2009年からビオディナミに転換し、2010年から馬による耕作を開始。村や区画ごとにVTの個性を鮮やかに引き出すために、すべてのキュヴェでドザージュ・ゼロをつらぬく。近年セラーを大革新して精妙な最新機器を導入するかたわらで、感性と祈りが満ちる空間を実現。その結果が、人も羨む高域な品ぞろえ、その圧倒的な水準の高さと、繊細至純な味わいである。
すなわち、ビオディナミの精髄を集めたトップキュヴェ「サピエンス」、マルゲの根拠地であるアンボネの「リュー・ディ」シリーズ、各村の個性をマルゲ流に映し出すクリュ別シャンパーニュ(一部買いブドウ)、ソレラシステムを援用したリザーヴワインをブレンドするシャーマン&ユーマン、それぞれに明確な個性があり、揺るぎない評価を受けている。