COTES DU RHONE / CHATEAU DE SAINT COSME(赤)750ml
「ジゴンダスの天才」を当主とする名門ワイナリー。凝縮感とエレガンスを兼ね備えた、シラー100%で造られる、コストパフォーマンスに優れた1本。外観は深みのあるルビーの色調。グラスからは、熟したブラックチェリーやブルーベリー、カシスのアロマが溢れ出します。スミレやリコリス、ローズマリーのニュアンスが加わり、多層的で複雑な香り。口に含むと、凝縮感のある果実味が感じられパワフルな印象です。タンニンは柔らかく滑らか、酸味が果実味と調和しバランスに優れた味わい。スパイスの風味が続く上品な余韻が魅力です。
サン・コムが手掛けるコート・デュ・ローヌの畑は、石灰岩を含んだ砂、赤い粘土、球状の石からなる土壌が特徴。その中でも、ヴァンソーブルとガール地区にあるヴィラフランシエンヌの丘(球状の石でできた巨大な段丘)のブドウをブレンドし造られます。
ブラックベリーやカシスなどの黒系果実のアロマに、黒胡椒やバラのようなニュアンス。部分的に除梗することで、ローヌ南部のシラーならではのフレッシュな果実味と力強さが愉しめます。
シャトー・ド・サン・コムは、ジゴンダスのワイナリーであり、トップ生産者のひとつです。ワイナリーの名前の由来は、ジゴンダスにある12世紀に建てられた「サンコムチャペル」。古代ギリシャの医者であったサンコムとダミアン、及び初期のキリスト教徒たちに捧げて作られた歴史あるチャペルです。 ローヌでいち早くオーガニック農法を取り入れるなど、ジゴンダスをリードする存在でしたが、1992年MBAを目指していたルイ・バリュオール氏が14代目を継いで以降、彼の造り出すワインは各評価誌で高得点を連発。ワイン・スペクテーターの2013年11月号で「ジゴンダスの天才」と称賛され、その名は世界的に知られるようになりました。 サン・コムの畑のブドウ樹の平均樹齢は約60年。その土壌は1,100年前の粘土と石灰岩が表出している非常にユニークな土壌であり、ローヌ地方では唯一のもの。他には、イタリアのバローロやバルバレスコが造られるピエモンテでのみ見られる大変貴重な土壌です。水はけがよく、急斜という独特の地形がブドウ造りに最適で、高品質のブドウが収穫されています。 ルイ氏は、ブドウが植えられている区画や収量を厳密にコントロール。それまで行われていなかった全房発酵や、ブルゴーニュで学んだピジャージュの多用を採用することで、他のジゴンダスと比べて、より芳香に富み、凝縮感がありつつもエレガントな味わいを生み出すことに成功。シャトー・ド・サン・コムを、世界的なジゴンダスのスーパースターに押し上げました。