Fixin Clos Entre Deux Velles Monopole / Domaine du Clos St Louis (赤) 750ml
モノポール畑を父と娘で管理する、この生産者の指標ともいえる1本。
フィサンの中心部に堂々3.5haに広がるモノポール(単独所有畑)の畑で自然派認証「テラヴィティス」を取得しています。標高は約300mの緩やかな斜面でクロ(石垣)に覆われている畑です。土壌は畑内下部は石灰のあまりない褐色粘土土壌ですが、中部~高部と登るにつれ、石灰が多く含まれた黒っぽいニュアンスの褐色石灰質土壌になります。 葡萄はすべて手摘みで収穫。葡萄の平均樹齢は約60年のヴィエイユ・ヴィーニュです。この畑のフィサンの特徴は標高の高さ由来の「エレガンスさ」にあります。それを引き立たせる為と、自然なままの果実感を大切にするために全房発酵は行っていません。野生酵母を使用してセメントタンクにて発酵。樽はアリエ産、ヴォージュ産の樽を使用しています(新樽比率10%)。 フィサンの中でも強すぎず、癖も少ないエレガンスなスタイルに仕上げています。それでいながら、フィサンに共通する野性味や力強さも感じられます。当主であり父でもあるベルナール氏と、その娘であり後継者として修業中のヴィルジニ氏の原点とも言える素晴らしいモノポール畑です。
この生産者の指標ともいえるワイン。果実の密度はしっかりしていながらもエレガンススタイルなフィサンです。
ドメーヌを運営するのはベルナール・フィリップ氏とその娘のヴィルジニ氏。ヴィルジニ氏はモンペリエ大学で栄養学を学び、卒業後2015年からクロ・サン・ルイにて働き始めました。ベルナール家はブルゴーニュの名家で、フィリップ氏の祖父はディジョン市の市長、父はフィサン村の村長を務めました。フィリップ氏はワイン造りに専念すべく、政治には参加していません。この生産者の代表的な畑はモノポール「クロ・アントル・ドゥー・ヴェル(Clos Entre Deux Velles)」。Les Entre Deux-Vellesと呼ばれる区画の内側に16世紀に作られた塀で囲まれた畑です。こちらの畑はパリに住むコロンビエ家(Collombier)が所有しており、2009年よりベルナール氏がこの畑を借り入れ単独で管理しています。2008年まではドメーヌ・ベルト(Domaine Berthaut)が畑を借りていました。Vellesは昔のフランス語で村のことを意味します。1970年に統合されるまで、フィサン村とフィセイ村が存在していて、ちょうどその間に畑があることから、この名前が付けられました。 現在、クロ・サン・ルイは合計17ヘクタールの畑を所有、フィサンに10ha、マルサネに5ha、ジュブレに1ha、ブロションに1ha所有しています。フィサンに保有する区画「En L’Olivier」(日本未入荷)はフィサンの最上部に位置し、土壌は赤みを帯びた粘土石灰質。隣接する1級畑に引きを取らない好立地です。ベルナール氏は将来を見据えて、この区画が1級畑になるべくINAOに働きかけを行っています。2019年よりテラヴィティス認証を取得しました。