Fossil Tinto / Vale da Capucha (赤) 750ml
フードフレンドリーな気軽な赤ワインを模索中だそうだが、抑制的な果実味で、低収量のトゥリガ・ナシオナルのせいか、シリアスな味わいに仕上がっています。じっくり時間をかけて熟成させているので、飲みごたえもあります。
品種:トゥリガ・ナシオナル主体、ティンタ・ロリシュ、シラー。
ヴァレ・ダ・カプーシャは、ポルトガル南部リスボンの北に広がる、トレシュ・ヴェドラシュ地区にあり、海岸線から約8km内陸に位置する。午前中は曇天に覆われ、空気は湿って無風だが、午後は風が吹き、太陽が顔を出す。「海に囲まれた島で栽培しているような気分」とは、醸造家ペドロ・マルケシュの弁。 幼少期から醸造所やブドウ畑を遊び場としたペドロは、迷わずリスボンの農業専門学校に通う。2005年に卒業後ヨーロッパや新世界のワイナリーで働きながら、少しずつ家族の畑を植えなおす。1970年代~80年代、ポルトガル各地では生産性向上のため、伝統的な地場品種から、多産品種とハイブリッド品種に植え替えられた。だがペドロは、地域の伝統に根差したワイン造りを目指し、13haの畑を父が植えた劣等種からほぼ全面的に地場品種に植え替えた。 ペドロと弟のマヌエルは、2009年に初めて自分たちのワインを造り、2015年にビオ認証を取得。「ブルゴーニュ、ジュラ、アルザス、ロワール、そしてシュタイヤーマルクで造られるような、洗練されたワインが好きだ。けれど、食中酒づくりをなによりも念頭に置いている」と、先見性と進取の気性に富むペドロは話す。亜硫酸は基本的に無添加。海を強く感じさせるペドロのワインは、体に沁み入り、果実味ゆたかで、飲み心地は無上である。












