LOUIS ROEDERER BRUT NATURE PHILIPPE STARCK MODEL [BOX] / Louis Roederer (白・正規輸入品) 750ml
「最もモダンな」ルイ・ロデレール。どこまでもピュアでシンプル、削ぎ落とされた美しさを追求した、無垢なシャンパーニュ。品種:ピノ・ノワール、シャルドネ
ピノ・ムニエ、
ブドウの収穫は1日で行い、全てのブドウをブレンドしてから一度に圧搾。もろみの除去を最小限にとどめ、自然発酵を促進。補糖、ドサージュは行わずに木樽で発酵後、マロラクティック発酵を行わず、長期間熟成。これらは全てビオディナミに則った手法を用いています。さらに通常のシャンパーニュの泡が6気圧あるところを、微妙な調整を行い5気圧に抑えており、泡を統合することでクリーミーな質感を感じられるように造られています。 そうして誕生した「ブリュット・ナチュール」は、ルイ・ロデレールのテロワールへの敬意が存分に表現された、素晴らしい逸品に仕上がっています。
ブリュット・ナチュールのプロジェクトは2003年、ルイ・ロデレールがシャンパーニュの中心部に所有するキュミエール、オーヴィレール、ヴェルテュ地区にまたがる自社畑に並外れたポテンシャルが備わっていることを発見したことからスタート。これらの畑は、独特の粘土質土壌で硬砂岩や粗粒砂岩などを豊富に含んでいるため、夏の猛暑と日照りの影響を難なく乗り切り、また東西に流れるマルヌ川の反射光の効果でブドウがとてもよく熟すことから、バランスのとれた濃厚で香り高い果実が収穫できます。 この優れたテロワールを何か特別なシャンパーニュに昇華できないかと、毎年試行錯誤していたルイ・ロデレール社長フレデリック・ルゾー氏はかねてよりその仕事ぶりに感嘆していたフィリップ・スタルク氏の参加を熱望。スタルク氏が醸造から参加することを条件に一緒にプロジェクトを進めることになります。スタルク氏は、ピエール・カルダンのスタジオでアートディレクターを務めた後、1980年代にはエリゼ宮のフランス大統領専用室をはじめ、多くのレストランやホテルの内装から、様々なプロダクトデザインまで手掛け、ジェームズ・ビアード財団賞、最優秀レストラン・デザイン賞にもノミネートされている世界的クリエイター。「ドサージュなしのシャンパーニュしか飲まない」というスタルク氏の言葉を発端に、ゼロ・ドサージュのコンセプトが生まれ、理想的なシャンパーニュのビジョンを明確化するため、議論が繰り返されました。通常のシャンパーニュは最後に、甘口のリキュールを加え完成されますが、ゼロ・ドサージュは、甘さを一切加えず、エクストラ・ブリュット(極辛口)に仕上げています。すべてのメゾンが造っているわけではなく生産量が少ないのですが、一部でファンも多いキュヴェ。ブドウの美味しさが率直に伝わる分、本質が問われる難しいシャンパーニュです。 様々なイメージやアイディアを喚起させてくれるスタルク氏の言葉はルイ・ロデレールの革新性を大きく助長させたと共に、「全体の工程を構想以上に推し進めてしまった」と語られるほど、ルイ・ロデレールの創造性を刺激。収穫から醸造においても、あらゆる工程を見直し、よりシンプルに洗練させたものへと改革しました。
アッサンブラージュは、爽やかなシャルドネ、しっかりとした骨組みを持つピノ・ノワールそして成熟した少量のピノ・ムニエ。 グラスに注ぐと、輝きのある黄金色の美しい色合いにグラスの底から立ち上る繊細できめの細かい泡。 爽やかな赤系果実の香りがほのかに漂い、柑橘系果実にミラベルやアプリコット、黄桃などの芳醇なフルーツ、白い花やアカシアなどの甘やかで豊かなアロマが次々と現れます。軽くローストしたヘーゼルナッツやスパイス、マロンクリームのような成熟したニュアンスも重なり複雑性を演出。 口に含むとベルベットのように滑らかな質感と太陽を燦々と浴びたピュアな果実味に芯の通ったミネラル、軽やかで美しい酸が見事に調和しており、その流れるようにエレガントな味わいに魅了されます。ほのかに残るオークの上品な苦みと渋みが全体を引き締め、心地良い余韻となって続きます。補糖やマロラクティック発酵を行っておらず、木製とステンレス製両方の樽での長い熟成、そして「ドゥミ・ムース」と呼ばれる圧を抑える方法をとっている分、フレッシュで凝縮された果実味と凛とした酸味にミネラル感、独特の塩味が際立ち、まるで力強い白ワインを味わっているかのようにも感じられるピュアでモダンなシャンパーニュです。