Avvoltore / Morisfarms (赤) 750ml
限られた年にしか造りません。妥協を許さない、トップキュヴェ。
「アッヴォルトーレ」はマレンマに生息する鷹で、畑のある小高い丘に飛んできます。ラベルのAとEは鷹の鋭い爪を、文字の上下にある曲線は樽をイメージしています。素晴らしいワインと認め、祖父のサインを入れています。良いヴィンテージにしか造りません。土壌は、化石が豊富にみられる粘土質で、わずかに酸性です。南西向きです。収穫量は17hL/ha。温度管理したコンクリートタンクで発酵させ、初めの10日間は1日に2回ルモンタージュし、さらに15日間醸しを続けます。225Lのバリック(新樽80%)でマロラクティック発酵させ、さらに12ヶ月熟成。その間1回ラッキングします。6ヶ月瓶熟させます。シラーがスパイシーさをもたらします。紫がかったルビーレッド。熟したフルーツやバニラの複雑な香りがあります。フルボディなのにソフト、ベルベットのような口当たりです。葡萄品種:サンジョヴェーゼ主体、カベルネ・ソーヴィニヨン&シラー
モリスファームズは、トスカーナ州南西部、マレンマに拠点を置くワイナリーです。現在、ジュリオ パレンティーニと従兄弟のラニエリ ルイジ モリスが中心となって、ワイン造りやワイナリーの運営を行なっています。モリス家は今から200年以上前に、スペインから移住してきました。広大な土地を所有し、代々農業に従事してきた家系です。木炭が主に使用されていた100年前には、その原料となる広大な森を所有しており、その土地は6,000haを超えていたと言います。現在では、木炭生産のための森は売却しており、所有面積は476ha、その内70haが葡萄畑です。畑は、主に2つの葡萄園に位置しており、粘土質土壌が特徴的な「ファットリア ポジェッティ」と、砂質土壌が特徴的な「ポッジョ ラ モッツァ」に分かれています。ファットリア ポジェッティは、モリス家が移住してきた200年前から所有し続けている土地です。 モリス家では昔から、葡萄栽培やワイン造りも行ってはいたものの、事業全体から見れば主な収入源ではありませんでした。1979年、ジュリオの父であるアドルフォがモリスファームズで働くようになり、近代的な改革を推し進め評価を高めた結果、ワイン造りに専念するようになりました。ヒュー ジョンソンの『ポケット ワイン ブック2020』で3ツ星生産者として紹介され、「新しい時代の1級のマレンマの生産者のひとつ。基本のモレッリーノを試すべし」と記載されています。 モリスファームズにとって一番重要なのは品質です。常に価格以上の品質があることに誇りを持っています。例えば、ファットリア ポジェッティでは、葡萄はすべて一番規定の厳しいDOCマッサ マリッティマの基準に合わせています。スタンダードクラスのマンドリオーロにも、この厳しい基準で栽培された品質の高い葡萄を使っており、価格に対する品質の高さは保証できます。健全で品質の高い葡萄を得るため、畑に最も多くの時間を費やし投資を行っています。風通しが良くなるように、不要な枝や葉を取り除き、また葡萄の房に日光が当たるように房のまわりの葉を取るなど、丁寧に作業を行います。