Cornas Empreintes / Domaine Eric & Joel Durand (赤)750ml
複数の区画の葡萄をブレンドしています。土壌は主に表土の浅い花崗岩で、一部は粘土石灰質です。葡萄の樹齢は30年~40年です。収穫は手摘みで行い、葡萄がつぶれないよう20kgの小さいケースに入れます。セラーに運び、低温にした部屋に葡萄を一晩置いておきます。全体の75%を除梗します。発酵はコンクリートタンクまたはステンレスタンクで30度を超えないよう温度コントロールしながら21日から28日間行います。タンニンが強くなりすぎないようゆっくりと優しく抽出を行います。発酵中、デレスタージュおよびピジャージュを優しく行います。熟成は228Lの樽で12ヶ月(新樽比率25%)行います。集約のあるブルーベリーやブラックベリーの果実とスパイスのアロマがあります。口当たりは力強く、集約され、広がりがあります。品種:シラー
サン・ジョゼフの南に位置するシャトーブールを拠点とし、エリックとジョエルの兄弟によって運営される、小さな家族経営のドメーヌです。現在、サン・ジョゼフ、コルナス、サン・ペレイの3つのA.O.C.のワインを造っています。
1947年に混合農業からスタートした代々続くドメーヌです。現オーナーのエリックは1987年から父と一緒にワイン造りに携わるようになり、その後、エリックが父からドメーヌを引き継ぎ、この時から、弟のジョエルもワイン造りに参加し、現在まで兄弟二人でドメーヌを運営しています。彼らの時代になってから、混合農業から次第にワイン造り中心にシフトするようになり、現在では国際的にも高い評価を得るまでに成長しました。
現在、サン・ジョゼフ、コルナス、サン・ペレイに合計22haの畑を所有し、赤ワイン用にシラー、白ワイン用にルーサンヌとマルサンヌ、白のI.G.P.用にヴィオニエを栽培しています。大部分の葡萄の樹齢は20年から50年です。
畑は全て日当たりの良い急斜面に広がっています。トラクターや収穫機などの機械を入れることが出来ないため、人や馬の力で土を耕し、春から夏にかけての葡萄の手入れ、そして収穫に至るまで、そのほとんどを手作業で行っています。そのため葡萄の栽培、収穫には大変な労力が伴います。こうした環境下において、彼らは厳しい畑仕事こそが、土地の個性、特徴が表現された葡萄を生むと考えています。
自然環境を尊重したワイン造りを重要に考え、2019年より、フランス農水省の認証、HVE(Haute Valeur Environnementale)を取得しています。これは、畑やワイン造りだけでなく、栽培、醸造に関わるすべての工程、周辺の環境保全に配慮した指標(生物多様性の尊重、土地の肥沃化、水の再利用)、基準が定められている認証です。