グレイス グリド甲州 / 中央葡萄酒株式会社 (白) 750ml
■現社主がフランス・アルザスでピノグリの可能性に魅せられ、1999年に生まれたワインです。“白ワイン「甲州」を日用へ”という思いが原点となり、甲州の繊細な風味を損なわないよう、ステンレスタンクにて醗酵、貯蔵しました。グリドの名称は甲州の果皮の色を表すGris(仏語:ピンクがかった薄灰色)と、de(・・・の)から名付けられました。
■2024は、明野の三澤農場ではしっかりと雪が積もる日があり、冬から春にかけての降水量は多めとなりました。4月からは暖かい日が続き、芽吹きは例年より早く始まり、その後も開花、結実と早いタイミングで生育が進みました。梅雨の期間は短く、降水量は例年並みで、新梢の成長は旺盛に、病害や食害も少なく順調に生育していきました。夏は日本各地で記録的な暑さとなり、山梨県内でもブドウの成熟が早く進み、8月下旬から、スパークリングワインロットのシャルドネの収穫が始まりました。9月は安定した天候に恵まれ、10月は曇りや雨の日もあり例年並みの降水量となりました。天候と成熟のタイミングを見極めながら細やかに収穫を進め、11月第2週の甲州をもってすべての収穫を終えました。標高700mに位置する三澤農場においても高温による影響は見受けられましたが、醸造においては高い糖度とともに酸がしっかり保持されているブドウに驚かされたことなどもあり、ブドウの底力を感じるヴィンテージとなりました。
■澄んで健全。溢れんばかりの香りのボリュームで、フレッシュ。白桃、洋梨、オレンジ、オレンジピールなどの果実香、白檀、ジャスミンのフローラルな香り、白コショウ、クローヴのスパイス香。まろやかな口当たりで辛口。すっきりとした酸味と旨味が感じられます。
山梨県産甲州種を使用し、料理との相性を第一に考え、親しみやすく飲み心地良い味わいのワインを目指しました。グリドの名称は、甲州種の果皮の色を表すGris(仏語:ピンクがかった薄灰色)と、de(...の)から名付けられました。澄んで輝きのある僅かにグレーがかった淡いレモンイエローの色調。香りのボリュームは中程度でグレープフルーツ、その果皮の香り、コリアンダー、白コショウのスパイス香り、僅かにヨードの香りを感じます。まろやかな口当たり、ほんのり甘みを感じる辛口、溌剌とした酸味、柑橘系の果実味とスパイスの風味、ほのかな苦みがアクセントとなっています。甲州の果皮の成分をうまく引き出した飲み心地良い白ワインです。