Vire-Clesse l'Epinet / Domaine Sainte Barbe (白) 750ml
マコネからヴィレ・クレッセは昔は海の底だったといわれています。海の底といえば、シャブリのキメリジャン土壌が有名です。サント・バルブが所有している畑の土壌も同様の特徴をもっており、牡蠣の化石やムール貝の化石、さらにはアンモナイトの化石も出てくる非常に石灰質に富んだ土壌です。テロワールの表現者であるサント・バルブの上品なミネラル感は、この土壌に由来しています。
柑橘類やスパイス等の複雑なアロマで芳醇な風味をしっかりした酸とミネラルが支え長い余韻へと導くワイン。
ドメーヌ・サント・バルブは、現当主のジャン・マリー・シャラン氏が2001年に父のドメーヌであるドメーヌ・デ・シャゼルから独立する形で設立されました。古くは8世紀からぶどう栽培の歴史があるというヴィレに位置しています。元々はジャン・マリー・シャラン氏の祖父がブドウ畑を所有しており、その後1960年代に自社詰めを開始、現在に至ります。祖父はヴィレの協同組合長を務めていた人物。現在ドメーヌが所有している畑の面積は8.2ha、ヴィレ・クレッセを5.7ha、マコン・ヴィラージュを2.5haとなっています。 ジャン・マリー・シャラン氏が独立した2001年から急激に品質が向上し高い注目を集めるようになりました。本来であれば父親のドメーヌ・デ・シャゼルを引き継ぐはずでしたが、有機栽培に興味があった彼は独自の考えでワイン造りをしたいと自身のドメーヌを創設。当初からビオディナミやビオロジックといった有機栽培を実践、2003年にはエコセール認証を取得するなど、マコネー地区の若手生産者におけるリーダー的存在になります。 彼の造りだす白ワインは果実の力強さに溢れ、かつエレガント。日本においてもワイン評価誌の表紙を飾り絶賛されるなど、非常に高い人気を獲得しています。
自然に敬意を示し、テロワールが表現されたワインを造りたいという強い思いがあったジャン・マリー・シャラン氏は、2001年のドメーヌ設立後すぐの2002年からビオロジックでのブドウ栽培を開始、2003年からはビオディナミ農法を実践しています。 2006年にはヴィレ・クレッセの地で一番最初となるビオロジックの認証を取得(Certifie Agriculture Biologique 通称ABマーク)しています。また、「GEST」というブルゴーニュの土壌を研究する組織にも加入しています。 ドメーヌが所有する畑の実に75%を古木が占めており、彼のワインに複雑性をもたらしています。ヴィレ・クレッセに関しては1haあたり6500~8000本の株密度で植樹。冬の間の畑は停止状態とし、春頃から剪定作業に入ります。ブドウが均等に熟すように、葉っぱが一部に密集しないように丁寧に手入れされます。7月末までの雑草の状況を見ながら、開墾作業を地中深くから行います。この雑草は、8月、9月の時期のブドウの完熟度や、病気等に関係してくる為、畑の状態を見ながらの作業。雨が多いとブドウはカビにやられてしまう為、雨を吸い上げる雑草が必要となります。 そうして出来上がったブドウは全て手摘みされ、ワイナリーへと運ばれるのです。