MONTESSU / AGRICOLA PUNICA (赤) 750ml
モンテッスのブレンドは、カリニャーノ 60%、カベルネ・ソーヴィニヨン 10%、カベルネ・フラン 10%、メルロ 10%、シラー10%。ファーストラベルのカリニャーノ85%に比べてその比率を下げ、さらにメルロやシラーをブレンドすることによって、 フルーティーで滑らかな口当たりを表現。また、醸造に関しては、25℃~30℃に温度調節されたステンレスタンクでルモンタージュ(液循環)を行いながら果皮とともにおよそ15日間の発酵。その後、マロラクティック発酵を経て、フレンチオークの古樽で15ヵ月間熟成させることにより、リコリスの甘美なアロマやスパイシーさがプラスされ、香り際立つ艶やかな味わいに仕立てられています。色合いは濃いルビーレッド。煮詰めたチェリーやラズベリーを思わせる、凝縮したふくよかな果実味にマジョラムやグリーンオリーブ、アニスの風味が口いっぱいに広がります。お料理と合わせるなら、ラム肉のグリルや鴨肉のソテー、チーズなどもこの果実味溢れる濃厚な味わいと好相性です。
1970年代、トスカーナでは異例のボルドー品種のワインとして誕生し、その品質の高さから一躍世界的なスーパータスカンブームを巻き起こしたサッシカイア。イタリアで最も権威あるワインガイド、ガンベロ・ロッソ誌において2013年最優秀赤ワインに選ばれるなど、実に20年以上に渡りイタリアワインの頂点に君臨し続ける「至宝」たるワインです。このサッシカイアの醸造家とオーナーファミリーがトスカーナを飛び出して、太陽の島サルデーニャにて手掛けるワイナリーがアグリコーラ・プニカです。
サッシカイアの醸造家を50年以上勤めた、言わばスーパータスカンの生みの親である故ジャコモ・タキス氏がサルデーニャ島を訪れた際、その恵まれた気候と土壌の可能性に大きな感銘を受け、島でのワイン造りを熱望。その熱い思いを実現させるため、共にサッシカイアで醸造を担当していたオーナーファミリーのセバスティアーノ・ローザ氏(写真)、そしてサルデーニャの名門ワイナリー「サンターディ」の社長アントネッロ・ビローニ氏と手を組み、ワイナリーが設立されました。
アグリコーラ・プニカは、2002年に待望のファーストラベル、バッルーアを、続いて2005年にセカンドラベルのモンテッスをリリース。その品質の高さを証明するように、ワイン・スペクテーター誌と世界規模のワインの見本市「ヴィニタリー」が共同で主催し、イタリアのトップワイン100を選ぶイタリアワインの祭典、「オペラワイン」にも選出されるなど、イタリアをはじめ世界中から賞賛を受けています。
サルデーニャは、イタリア半島から西に400kmほど離れた、地中海で2番目に大きな島です。一年を通して温暖な地中海性気候で、夏はアフリカから南欧に吹くシロッコ風の影響を受け、焼けるように暑く乾燥した気候となるため、結実するブドウは非常に完熟度が高く、ワインに深い色と凝縮感をもたらします。アグリコーラ・プニカが所有するのは、サルデーニャ南西部の海岸からやや内陸に位置するバッルーアとナルカオという2つの畑。石灰質、粘土質、砂質土壌が混ざり合う水はけの良い土壌で、ブドウ栽培には最適とされています。
ジャコモ・タキス氏は恵まれたテロワールを有するサルデーニャの土地と、そこに育つカリニャーノの可能性に注目し、この独特の品種を主体にワイン造りをスタートさせました。カリニャーノは地中海沿岸で古くから栽培されている品種で、別名カリニャンと呼ばれ、南フランスやスペインでよく栽培されています。造られるワインは芳香性に富み、アルコール度の高いリッチな味わいが特徴。また、長期熟成にも向いており、熟成を重ねるとともに繊細さを増していく、魅力溢れる品種です。
ファーストラベルのバッルーアは、カリニャーノのエレガンスを最大限に引き出した、長期熟成にも耐えうるワイン。ガンベロ・ロッソにおいて最高評価のトレ・ビッキエリを幾度も獲得するなど、イタリアの中でもプレミアムワインに数えられる逸品と称賛されています。対してこのモンテッスは、ボルドー品種をより多くブレンドすることで、若いうちから楽しめる親しみやすいスタイルを目指して造られています。 たっぷりとした果実味や陽気さという南イタリアワインの魅力がしっかり味わえるだけでなく、ファーストラベル譲りのエレガンスを備えた、バランスの良い味わいが高評価のポイント。 まだまだカジュアルなワインが多いイタリア南部において、異例の支持を得ています。