NUMANTHIA / NUMANTHIA (赤)750ml
ヌマンシアのワインは、スペイン高級ワインの産地として注目が高まっているトロのテロワールがもたらす厳選された葡萄から造られます。長寿の接木をしない葡萄の樹から収穫される果実は、熟して果実味が高い凝縮感を得た時点で手摘みで収穫され、しっかりした骨格とエレガントさ、そしてテンプラニーリョに典型的な凝縮した果実味が熟練の醸造家によって表現されたパワフルで個性的なワインです。
1998年、「ボデガ・ヌマンシア・テルメス」は、リオハ地方出身のエグレン家のマルコスとミゲルによって創業されました。リオハ出身の彼らはスペインの高級ワインの産地として知られる「トロで最高品質のワインを造る」ことを目指しており、実際に厳選された最高のブドウのみを使用した彼らのワインは短期間の間に世界中で非常に高い評価を得るまでになりました。
樹齢70年以上の樹から収穫したブドウのタンニンからもたらされる引き締まった骨格と、力強く緻密で、エレガントな長い余韻が特徴です。ブラック ベリー、ラズベリー、シナモンやナツメグのアロマを感じます。
「ヌマンシア」という名はローマ時代にさかのぼります。紀元前134年、古代都市ヌマンシアの人々はローマの侵略に抵抗し、降伏よりも死を選びました。この高潔の遺産がヌマンシアのテロワールに反映されています。そのブドウ樹は丈夫で耐性があり、厳しい冬と乾いた夏というこの地域の極端な気候にも耐えてきた他、19世紀ヨーロッパのブドウ畑をほぼ壊滅させた寄生虫の攻撃にも負けませんでした。この忍耐の時代を経て、いくつもの小区画のブドウ畑が生き残り、地元の農家によって丁寧に管理されてきました。彼らはこの土地の類まれな価値を認識し、何年にもわたって区画を守ったのです。スペインの北西部、粘土質の大地と斜面に位置するブドウ畑では毎年、重厚でパワフルなワインが造られます。使用されるのはスペイン産のブドウ品種、「ティンタ デ トロ」のみ。完熟を待つと、特に濃密でアロマ豊かなブドウが得られます。これらがスペインの原産地呼称トロの最高傑作です。
ボデガ ヌマンシアのエステートは83ヘクタールに及びます。日当たりのよい土地に広がるブドウ畑では、区画同士が遠く離れ、きれいに整列してはいません。乾燥した気候で生き残るため、ブドウは地中深くまで根を張れるよう多くのスペースを必要とするからです。しかし、ヌマンシアのブドウ樹がユニークなのは樹の配置だけではなく、樹齢の点にも当てはまります。樹齢70年以上の木が40%を占め、4.8ヘクタールあるテソ デ ロス カリーレスの区画には、樹齢140年以上にもなるブドウ樹が今も何本か残っています。醸造学の芸術においては、こうした素晴らしいブドウから本当に最高のもの、特にティンタ デ トロ種に特有の濃厚なフルーツのアロマを抽出することが求められます。同時に、この原産地に備わるエレガンスとストラクチャーを形作ることも必要です。ワイン醸造へのこうしたアプローチは、エステートで造られる3種類のワイン(テルメス、ヌマンシア、テルマンシア)に共通していますが、それぞれに独自のスタイルと側面があります。時には刺激的でフルーティー、時には重厚で力強いワインでありながら、エレガントで洗練されている点は常に変わりません。