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立春の気を呑む

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2月4日は立春、旧暦の正月に当たり。太陽黄径315度大寒から数えて15日目頃。旧暦ではこの日が1年の始めとされていたため、決まり事や季節の節目はこの日が起点になっています。八十八夜、二百十日、二百二十日も立春から数えます。
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そしてこの日は酒屋にとっても大事な日。はじめて扱う立春朝搾りの酒。この酒は節分の夜から一晩中もろみを搾り続け、立春の早朝に瓶詰めしたばかりの酒を、蔵元と酒屋のスタッフ総出で出荷の作業を行い蔵出し、その日のうちにお客様の手元にお届けするという一年に一度の「酒」の日です。
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早朝の日の出前、最も寒い時間帯の底冷えする蔵に入ると、煌々と明るく照らし出された内部では、大勢が既に忙しく立ち働いています。
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搾ったばかりの生原酒が次々と瓶に充填されていきます。おーっ、これこそ我々が手にすべき立春朝搾りがライブで瓶詰めされる姿に感動。
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充填機に繋がるパイプを辿ると仕込み18号タンクに辿り着きました。このタンク1本で何本取れるのかな?
タンクごと一本欲しい。
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瓶詰め工程の次はラベル張りの作業が待っています。ここまでただ指をくわえて見ているしかなかった私は獅子奮迅の如くラベル張りを開始!
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張り終えた瓶は次々と搬出されていくので、ラベル張り作業にも熱が籠ります。さあどんどん貼るぞー
 って調子に乗ってきたと思ったら..
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日本一の朝食タイム(笑)。これを楽しみにしてました。
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月の井謹製「和の月」に使われるオーガニック認定の酒米由来の酒粕を使った粕汁のなんて旨い事!
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食事を終えて作業場に戻ると、荷造りされた酒箱が整然と並んでました。
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いつもお世話になります<若社長
 これからもおいしいお酒を造ってくださいませ。
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慎重に積み込みを終えて向かったのは大洗磯崎神社
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そこで御祈祷をありがたく頂戴します。
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わたしたち酒屋連中は社殿の中でもお祓いが行われました。
ありがたい事です。今年はいいことありそう。
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星の王子さまではないけど、見えたり見えなかったり、数多くのプロセスを経て酒屋の店頭に並べるる事ができるんです。太陽と水と土のチカラを借りて米を作る人、麹と酵母の力を借りて酒を造る人、出来た酒を飲み手に繋げる人、そうした多くの人の手を伝って酒を呑むことが叶うんですね。当たり前すぎて忘れていた事を再確認した一日でした。
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大洗磯崎神社の大鳥居の前の岩礁に建つ鳥居。大ご降臨の場所で「神磯」と云われる場所です
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立春の日の朝日は真っ直ぐ大鳥居を抜けて本殿の中を明るく照らす特異日。
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なにやら神々しい雰囲気です!?。ご神気が満ち満ちる状態とは、きっとこんな感じなのでしょう。霊感ゼロの私でもヒシヒシと感じます。涙が出そうでしたよ本当に。この陽で布団を干したらよく眠れそうだし..
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ずっとこの場所に佇んでいたくなります。
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この日、当店にご来店いただいたお客様に立春朝搾りを直接手渡しした際に、この日撮った画像を観てもらって、お届けできるまでの過程を共有できた事は幸いでした。天気にも恵まれて、タイミングよくサイズ大きめの8plusに更新したのも含めて(笑)、お客様に「また来年もよろしくね♪」と喜んでいただけるのが何より嬉しかったです。
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【使用米】掛米、麹米共に五百万石60%、【使用酵母】小川酵母、【醪日数】20日間、【分析値】alc17.6、be+0.5、ta1.7、aa1.4、
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この夜は特に染みました。ご予約いただいた上、長くお待たせしてしまったお客様には申し訳ありませんが、参加した蔵人と酒屋が最も美味しく立春の酒を美味しく味わえたのかも知れません(笑)。

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