Les Noisetiers Chardonnay / Kistler Vineyards (白) 750ml
「レ・ノワゼッティエール」はフランス語で「ヘーゼルナッツ」の意味。 確かにキスラーのシャルドネといえば、 樽の効いたバターやナッツのイメージがあるのですが、 特にこのキュヴェはあのキスラーにしか存在しないナッツの香りが 特徴と言えるのではないでしょうか。 十分すぎるほどのミネラル、リッチなオイリー感は健在。 そこへ加わるレモンや、ナッツの香りがワインに複雑さや奥深さを与えています。 不純物を自然に沈める方法を用いノンフィルターで瓶詰め。 これは、ワインが自然な状態で熟成するために必要なことのようです。 こんなところにも綺麗に熟成させるための準備がされていたのですね。
キスラー・ヴィンヤーズはキスラーファミリーによって、1978年にカリフォルニアのロシアン・リヴァー・ヴァレーに創設されました。 キスラーヴィンヤーズでは葡萄の供給源となる葡萄畑名を キュヴェに冠しています。 カリフォルニアでは葡萄の栽培と醸造が分業になっているため、 優れた葡萄を買い付けることが優れたワイン造りの要となります。 キスラーでは1977年から1978年のあいだに幸運なことにDuttonRanchのものをはじめとしたいくつかの優れた葡萄を買い付けることができました。 また、初めの10年間はシャルドネの葡萄畑を探しまわり、1986年にDurellとLes Pierresを、1988年McCreaでシャルドネをプロデュースしました。 1993年にはMcCreaのワインをリリースして栽培まで自分たちで始め、 1994年にはカルネロスの優良な畑HudsonとHydeでシャルドネのプロデュースを始めました。ここ最近では土地を手に入れて、ワイナリーのそばに自分たちでピノ・ノワールとシャルドネを植え始めるなどまた新しい試みが始まっています 。
醸造に関して、発酵には100%自然酵母を用い、 フランス産の新樽内でアルコール発酵からマロラクティック発酵まで行っています。 キスラーではブルゴーニュを手本としたシャルドネとピノ・ノワールのワインを造っていますが、その出来はときにブルゴーニュのグラン・クリュを凌駕するとも言われています。 生産量の少なさも手伝いカルトワインと呼ばれているキスラーは、もっとも手に入りにくいカリフォルニアワインのひとつと言えるでしょう。ファーストヴィンテージは1979年。現在は総生産量25,000ケース。