Barbaresco "Paje" / Roagna (赤) 750ml
ラバヤの丘からバルバレスコ村に向かう途中の小さなすり鉢状の斜面の中央部がパイエ。南南西を向く急斜面で所有者は非常に少ない。1953年に購入して 60年以上ロアーニャ家が所有する代名詞的存在。砂質土壌。 黒く重い砂層は海底が隆起した層で香を嗅ぐと磯の香がする。白く軽い砂層は石灰を多く含んでいる層でアルプスに由来する層。100年以上前から化学肥料・有機肥料は未使用。生物多様性を維持することで植物や昆虫、動物、 バクテリアが自然と均衡を保っている。彼等の畑のネッビオーロはその畑で育ち順応してきた樹を「マッサルセレクション」で残している。 色々なクローンが混在していることが重要で、残っているクローンには意味があるので畑の樹以外の樹を植えない。樹が死んだ場合、隣の樹の枝を地中に潜らせて先 端を地表に出しておく。地中の枝から根が伸び、枝が樹に成長していくことで苗木を植樹せずに親樹の 個性を残していきます。
ロアーニャは1990年代以前に造った偉大なワインである、純粋で透明感溢れる味わいを懐かしむ、ごく少数の伝統派バローロ愛好家以外に完全に忘れ去られたワイナリーでしたが、最近また話題に上がるようになってきました。それは当然のことであると言えるでしょう。このランゲ地方のユニークなワイナリーは、圧倒的に価値あるブドウ畑を所有していて、そこにはこの地方の樹齢の高い、高貴な品種が植えられています。畑には常に下草を生やして、肥料を全く与えずに栽培しています。ワインは個性豊かで、明確な特徴を持っており、テロワールに反映していて、非常に飲みやすい味わいです。独創的な部分と古典的な部分とのバランスが絶妙で、一度飲むと忘れがたい。