NUITS SAINT GEORGES 1ER CRU LES TERRES BLANCHES / PATRICE RION (白) 750ml
ニュイ・サン・ジョルジュの一級畑、レ・テール・ブランシュは、一級畑オー・ペルドリの上部に位置する好立地。赤、白共に一級畑に認められている、コート・ド・ニュイでは珍しい畑の一つです。 パトリス・リオンが手掛けるこちらのキュヴェは、そんなレ・テール・ブランシュに所有する自社畑のブドウを使用。1.3haの畑には、樹齢約20年のシャルドネとピノ・ブランが植えられています。植樹面積はシャルドネ90%、ピノ・ブラン10%。その年の気候条件などにより、3~4日収穫日がずれるようなことがありますが、ブドウを収穫した後ブレンドせずそれぞれをワインに仕立てます。1ヵ月~1ヵ月半ほど大樽にて発酵。その後、MLFを経て約半年間にわたり澱と寝かせ、瓶詰めする約3ヵ月前にブレンド比率、清澄、ろ過の度合を決定。ワインをブレンドし、ステンレスタンクで寝かせた後、ボトリングされます。
造りだされるワインは、豊潤な果実味とミネラル感、しっかりとした酸、澱からのトーストの風味がバランス良く調和した見事な仕上がり。品質の高さと、少量生産ということもありなかなか手に入りにくい逸品です。パトリス氏が、お寿司などの日本食に合うと語る1本。ぜひ一度お試し下さい。
パトリス・リオンはニュイ・サン・ジョルジュに本拠地を置くドメーヌ。設立は2000年と歴史は浅いながらも、現当主パトリス氏の父の代からドメーヌの中心を担った経験を活かして、ピュアでエレガンスに満ちたワインを生み出しています。多彩なラインナップを持つ一方、ニュイ・サン・ジョルジュにおける最小のモノポール(単一所有畑)、クロ・サン・マルクを所有。その実績と手腕は広く認められており、ワイン評価誌からも高く評価されています。 パトリス・リオンは「ドメーヌ」と「ネゴシアン」の2つの顔を持つ造り手。一般的に「ドメーヌ」とは、自ら所有する畑でブドウの栽培からワインの醸造までを一貫して行うのに対し、「ネゴシアン」は他の造り手と提携し、ブドウやワインを買い取る形態を取ります。しかし、パトリス氏はただのネゴシアンではなく「私はヴィニフィカトールだ」と言います。「ネゴシアン・ヴィニフィカトール」とは、自らの畑と同じ品質を確保するために、契約農家に対してブドウ栽培の指導や、自身でブドウの成熟の状態をチェックし収穫日まで指示を行う形態のネゴシアンのこと。自社畑以外においても徹底的に栽培を管理し、良質なブドウを育てることができるという、パトリス氏の自負が表れた言葉なのです。