SAINT ROMAIN BLANC / MATROT (白) 750ml
コート・ド・ボーヌの中でも斜面上部、標高400mに位置するサン・ロマン。標高による冷涼な気候を活かし、溌剌とした酸味とミネラル感のあるエレガントな白ワインを産出しています。こちらのワインには、平均樹齢約20年のブドウを使用。 収穫は手摘みで行い、プレスした後に24時間かけて澱を沈めます。その後木樽に移し、マロラクティック発酵を実施。澱と共に木樽で12ヵ月間、ステンレスタンクで1ヵ月間熟成させます。
マトロはフランス国内のレストラン関係者の間で評価が高い、ムルソーの名門です。標高約400mのサン・ロマンの冷涼な気候を生かした、美しい酸味とミネラル感を備えたエレガントなスタイル。サン・ロマンの魅力を見事に表現したフレッシュな味わい。
その美しい輝きは「金のひと雫」とも例えられる、ブルゴーニュの3大白ワインのひとつ、ムルソー。ムルソーと言えば、コシュ・デュリやコント・ラフォンが世界的に有名ですが、フランス国内のレストラン関係者の間で評価が高いのはこのマトロ。クオリティ本位のワイン造りで、本当に美味しいものを知っている人々から厚い信頼を勝ち得ています。そのため、マトロのワインのほとんどはタイユヴァンをはじめとするフランスの老舗レストランや、超有名レストランへ直行してしまうため、日本で入手できる量はごく僅かです。 マトロの歴史は1914年、ジョセフ・マトロ氏が妻マーガレットの家が所有していたムルソーの畑でワイン造りをスタート。2代目のピエール氏が少しずつ畑を買い足しワイナリーの設備を整備。そして1983年からは、彼の息子で現在の3代目ティエリー氏が、ボーヌで醸造学を学びマコンなどで修業を積んだ後ワイナリーへ参加。現在はティエリー氏と彼の妻パスカルが夫婦でワイン造りを行っています。 所有する畑は全約24ha。トップキュヴェである、ムルソー・シャルムとピュリニー・モンラッシェ レ・コンベットを筆頭に11ものプルミエ・クリュを手掛けています。ワイン造りに対する態度は堅実そのもの。テロワールの違いを素直に表現するために畑での仕事に重点を置き、除草剤などの化学肥料は一切使用せずにオーガニック農法でブドウを栽培しています。 収穫は手作業で行い、発酵には培養酵母ではなく天然酵母を使用。ヴィンテージによる個性を大切にするために、浸漬、発酵の温度管理に細心の注意を払い、バトナージュはその年ごとに調整するなど、ブドウの出来によって造り方を変えています。こうして造られるマトロの白ワインは、濃密でクリームのような滑らかさと豊かな果実味が魅力。新樽の使用が抑えられていることもあり、全体的に透明感があるのも特徴です。