シャルドネ/ 信州たかやまワイナリー (白)750ml
爽やかな酸に熟した蜜リンゴの果実感が絡み合うワインで、ほのかに吟醸酒を思わせる香りが感じられます。
木樽仕込とタンク仕込のワインの最終ブレンド~樽で一から仕込み育てたワインをタンクへ送り出す時の、ポンプを介さずに窒素で優しく押し出す5分間の、樽庫内に訪れる静寂。
その静けさの中で、このワインのこれまでが一気に思い出されると同時に、飲まれる様々なシーンの想像も駆け巡るのです。
寒い梅雨・暑さ長引く夏・穏やかな秋と季節が巡った2020年。
蜜リンゴの果実感に樽由来のナッツ感など多様な要素が次々に現れ、爽やかな酸と共に凝縮感ある味わいが口内を満たします。
・大きめのグラスを使い、グラス内で広がる香り、時間の経過による香りの変化も楽しめる。
・クリーミーな食材を使った料理や、バターを使った料理などとの相性がよい。
飲み頃温度 13~16℃
信州たかやまワイナリーは、長野県北部の高山村にあるワイナリーです。
春はうぐいす色の新緑に真っ白なりんごの花の匂い
夏は澄んだ空気にまばゆいばかりの日差しと打って変わって少しひんやり星の降る夜…
秋は息を飲む色とりどりの木々の絨毯
冬は、静まりかえった真っ白な世界に動物の足音に耳を澄ませ…
ブドウの木々は、その瞬間その瞬間を味わい…
厳しい日照り、恵みの雨、そして凍りつく過酷なマイナスの世界で過酷に成長してきました。
高山村では、1996年に初めてシャルドネが植えられました。それから20年、ワイン用ブドウの栽培に情熱を注いできました。
そしていつか、自分達の作ったワイン用ブドウで自分達でワインを作り、そして多くの人々に飲んでもらいたい。
これは、20年前から集まり始めたワイン用ブドウ農家の情熱になりました。
1本のワイン用ブドウの苗木から多くの人々が繋がっていきます。
代々畑を継いで農業をしている人と、新たに農業を始めるために移り住んできた人と
高山村のパウダースノーに虜の人と温泉に通う人とこの地で暮らす人…と高山村を訪れた人…と。
1本のワインから起こる繋がりを大切に、情熱を持ってワインを作っていきたいと思います。
長野県高山村は松川渓谷と、その扇状地に山里の原風景が広がる美しく豊かな自然環境に恵まれた農山村です。 高山村は標高が高く冷涼な気候で年間降水量が少なく、砂礫質な土壌、長い日照時間など果樹栽培に適した地域です。 これらの自然条件を活かしてつくられるりんご・ぶどうは、市場から高い評価を受けています。 しかし、果樹の産地として長い歴史を持つ高山村も全国の例外ではなく、農業従事者の高齢化や後継者不足等により、遊休荒廃農地の発生など優良農地の保全が大きな課題がある地域の一つでした。 1996年にある栽培者が当地の自然条件を見初め、「世界一のワインをを造る」との思いで始まった当地でのワイン用ブドウ栽培。そのブドウは長野県外のワイナリーに供給をするようになり、その品質の高さが評判を呼ぶようになりました。徐々にブドウ栽培に取り組む方々も増え始め、高山村の行政の目に留まるようになりました。行政的にも果樹栽培に適した自然条件と遊休荒廃農地の活用を模索していたこともあり、ワイン用ブドウ栽培のバックアップする制度の創成にも着手。その一環として、村内外のワイン用ブドウ栽培予定者等を中心に組織された高山村ワインぶどう研究会の事務局を担うとともに、高山村産のワイン用ブドウの振興を図ってきました。 1996年当初は、3ha程度であった高山村のワイン用ブドウ畑も、2022年には、34名の栽培者により64haまで栽培面積が拡大され、県内有数の栽培面積を誇る地になりました。長野県高山村で栽培されたワイン用ブドウは、高山村内・外のワイナリーで醸され、国内外のワインコンクールで上位入賞の常連となり、益々、当地のブドウ品質ポテンシャル(自然環境×栽培者)は注目度急上昇中です。