Ruche di Castagnole Monferrato Clasic / FERRARIS (赤) 750ml
Clasicはピエモンテの方言の綴りです。ベストな南西向きの日当たりのよい畑からの葡萄で造ります。粘土と凝灰岩土壌で、標高は260m。グリーンハーベストを行っています。土壌は硬い粘土質なので、力強いワインとなります。収穫は手摘みで行います。これは機械が入ることの出来ない急斜面だからです。収穫の時期が最も大事で、糖度とポリフェノール類が一番良い時期にしなければなりません。10〜15度に温度管理したロータリーファーメンターで発酵させます。約25日のマセラシオン期間中、一日一回パドルを回転させ、色やアロマを抽出します。54hlの台形の大樽でマロラクティック発酵させ、適度な酸素を供給し、ワインの香りをクリーンに保ちます。その後、大樽で6ヶ月熟成させます。ろ過せず瓶詰し、3ヶ月寝かせます。エレガントなアロマを持つルケにとって、樽のフレイバーが付きすぎないようにするのがポイントです。自然と酸化するので、エレガントな香りがついてきます。色はビアンクに比べ濃く、香りは広がるというより、深みのあるものになっています。集約した葡萄を使っているため、5〜6年程持たせることが出来ます。
他に無いユニークな品種ルケから、アロマティックでドライな口当たりのワイン
ピエモンテ州、アスティの北東に位置するカスタニョーレ モンフェッラート。ルカ フェラリス家は、D.O.C.G. ルケ ディ カスタニョーレを生産する7つの地区の中でも、最大規模の家族経営の生産者です。フェラリスの歴史は、1921年にオーナーのルカの曾祖母が、“ヴィア アル カステッロ”に家を購入したことから始まります。その2年後の1923年、ルカの祖父マルティーノが現在畑のある“ヴィーニャ デル カソット”となる土地をさらに購入し、何も無いところに葡萄を植え、樽を購入してワイン造りを始めました。出来たワインは地元の業者に樽売りしたり、ピエモンテ州都のトリノでは個人客などにワインを販売したりしていました。祖父の死後、ルカの父の時代にはワイン造りはしていませんでしたが、祖父マルティーノの葡萄栽培への情熱を受け継ぎ、栽培だけは続けて、出来た葡萄を近くの協同組合へ売っていました。1999年、現在のオーナーであるルカが農業の学位を取得して卒業した後、ワイナリーを引き継ぎ、再び自家栽培の葡萄でワイン造りをスタートさせました。ルカは老朽化したセラーを立て直し、設備を一新し、土着品種のルケを使って高品質なワイン造りを始めました。それまでルケは、最後まで発酵させる技術がなかったため、甘口でした。彼はバローロやバルバレスコを育てる過程を応用して、ルケの品質向上を図りました。グリーンハーベストを行って葡萄の品質高めました。地面に葡萄をたくさん落とすことには、皆が驚きましたが、それは間違いではありませんでした。そして、年々技術発展もあり、低温発酵や、酵母の改良などを経て、辛口を造れるように変化していきました。自分の目指す品質レベルのワインが出来たと確信した彼は、知名度の低かった“ルケ”を世の中に広めるため世界中を回り、アメリカでの販路を得たことから、生産量は35%増えています。'13年からはルケを10万本生産していて、ルケの総生産量63万本の1/6に相当します。