La Folle Noire d'Ambat / Domaine Le Roc (赤) 750ml
ネグレット100%で造られる、個性を持ったワイン、繊細なアロマとしなやかな飲み口が楽しめます。
「アンバ」は、ネグレットの畑の名前です。土壌はブルベーヌ(小石、砂利、砂、シルトの混ざる土壌)で、表土はルジェと呼ばれる粘土シルト、さらに酸化鉄を多く含む粘土も見られます。平均樹齢は20年です。葡萄の果皮についている天然酵母を使い、開放式の小型タンクで25~28度に温度管理しながら2週間発酵させます。20hLのフードルで8~10ヶ月熟成させます。清澄はせず、軽くろ過して瓶詰めします。ブラックチェリーや繊細な花の豊かなアロマが広がります。口に含むと豊かな個性が感じられ、ベルベットのようにしなやかなタンニンがあります。
ドメーヌ ル ロックは、南西地方のAOCフロントンの中心、ガロンヌ川とタルン川の間に位置する家族経営のドメーヌです。この土地の土着品種ネグレットを中心に、個性的なワインを手掛けています。38haの畑を所有し、年間約15万本のワインを生産しています。ドメーヌは1980年代にジャン-リュック リブとフレデリック リブの兄弟によって設立されました。1974年に兄弟の祖父がセラーと畑を購入しましたが、彼らの父親の時代まではフロントンの協同組合に葡萄を売っていました。兄のジャン-リュックは父と一緒に畑で働いていました。フレデリックが醸造学の勉強を終えて大学を卒業し、フロントンのいくつかのワイナリーで働いた後、兄弟は、協同組合を離れて自分達のドメーヌを設立することを決意しました。初めて二人が造ったワインのファーストリリースは1986年です。それから30年以上にわたり、ジャン-リュック、そしてフレデリックと彼の妻カトリーヌを中心にずっと家族経営でワイン造りを行ってきました。数年前からは、フレデリックとカトリーヌの末娘のアンヌ、ジャン-リュックとフレデリックの甥のグレゴワールが加入しました。ジャン-リュックは引退し、ドメーヌはフレデリックとカトリーヌ、アンヌ、グレゴワールが共同で経営しています。
フロントンは、フランス・南西地方に位置する小規模な生産地域です。土着品種のネグレットを主要とする赤ワイン、ロゼワインがAOCとして認可されています。ガロンヌ川とタルン川に挟まれた場所に広がり、土壌は砂利質で鉄分や石英を多く含んでいます。カオールよりもさらに南側にあり、西にはブランデーで有名なアルマニャックが広がっています。1975年にコート デュ フロントネ AOCとして認定された後、2005年に現在の名称であるフロントン AOCに変更されました。南西地方の中でも知名度は決して高くはありませんが、ドメーヌ ル ロックはこの地で素晴らしいワインを手掛けています。