Pinot Noir / UNION SACRE WINES (赤)750ml
モントレーの北側のサステナブル農法を実践する単一畑のピノ・ノワール。冷涼なテロワールのエッセンスが詰まったエレガントな造り。
夜の収穫後、手で丁寧に選別。30%はホールクラスターのまま3週間の発酵へ。
30%のみフレンチオーク樽で熟成。
新鮮なイチゴ、チェリー、ドライクランベリーのアロマに、引き立てのペッパーなど複雑なスパイス感が印象的。滑らかだがしっかりとしたタンニンがリコリスやカシスのフレーバーを包み込む。
「フランス・アルザス地方へのオマージュ」
ユニオン・サクレは異なる大陸出身の二人がカリフォルニアのセントラル・コーストで出会い、お互いを思いながら造るワインです。
フランス出身のWSET認定醸造家のザビエル・アルノ―ダンと、独学でデザインを学んだミシガン州出身のフィリップ・マジーは、パソ・ロブレスのティン・シティーで、アルザス地方で多く造られているリースリングを中心に単一畑、単一種のワインに特化して生産しています。
料理学校に通い、ソムリエになるためのトレーニング中、ミシュランの三ツ星レストランで研修中に、カリフォルニアから来ていたアルカディアン・ワイナリーのオーナー、ジョー・デイヴィスと出会い、彼の招へいを受けセントラル・コーストへやってきました。収穫やワイナリーでの仕事を経験し、本格的にワイン造りの道に進むことを決意したアルノ―ダンは、フランスへ戻り醸造学を学んだ後再びカリフォルニアに戻り、サン・リージュを立ち上げたカート・シャクリンの下で働くようになりました。友人を介して知り合ったフィリップとはこのころ知り合い、いつか一緒にビジネスを立ち上げようと夢を語り合う仲になりました。
「自分達が飲みたいワインを好きなスタイルで」
ワイン業界の駆け出しで、歯を食いしばって働きながらワイナリーの設立を夢見てから約1年後、ムジーはアルノ―ダンに「ワインを造ってくれないか、」と持ち掛けます。ブランド名は「Union Sacre」 全く異なるバックグラウンドの二人が、お互いの違いを忘れ、ワインのために最善の決断をする二人の神聖な結合です。主に販売やラベルを含むマーケティングなどビジネス全般を担当するムジーと醸造を担当するアルノ―ダンは、それぞれが好きな品種、リースリングやゲヴェルツトラミネール、ピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨンを生産しています。アルノ―ダンのスタイルは酸の重視で、果実味とのバランスが要です。赤ワインも濃縮感のあるものは好まず、オークはあくまでタンニンをうまく引き出すために使い、軽快な味わいを大事にしています。
ムジーのアルノ―ダンに対する信頼は絶大で、彼以外に一緒にビジネスパートナーとしては考えられなかったと言います。醸造に対する知識や才能だけでなく、セラーの中での道具やフォークリフトなど重機を含む機材の運転や保管、管理、樽の整列から床の清掃まで、全てを完璧にこなすアルノ―ダンは、ムジーだけでなく、パソ・ロブレスでワインビジネスに関わる多くの人からとても好かれ、尊敬されている一人です。彼とかかわった多くの人が、アルノ―ダンは、セントラル・コーストで最も多才なワインメーカーの一人であると言っています。彼らの真摯な姿勢はワイン造りにしっかりと反映されているはずです。