MILMANDA / TORRES (白) 750ml
スペインワインを牽引する名生産者が造る単一畑シリーズ。ブルゴーニュのモンラッシェを彷彿とさせる、高い品質を誇るシャルドネ。外観は輝きのあるレモンイエローの色調。グラスからはレモンやアプリコットの明るい果実香に加えて、カスタードやマカダミアナッツなどの濃密なアロマが広がります。活き活きとした果実味が口いっぱいに広がり活気に満ちた味わいの印象。豊富なミネラル感と共に木樽由来のバニラやスパイスのニュアンスが加わることで、味わいに豊潤さと複雑さを与えています。ほのかに感じる余韻が、ジューシーな余韻を導きます。
「キング・オブ・スペイン」、「カタルーニャの星」と名高いトーレスは、 フランスとの国境に近いバルセロナの近郊、ペネデス地方でワインを造り続けて150年以上の歴史を持つスペインきっての名門です。 1979年にはフランスの権威あるレストランガイド、ゴーミヨ主催のワイン・オリンピックにおいて、グラン・コロナス・ブラックラベル1970年ヴィンテージ(現マス・ラ・プラナ)がメドック格付け第一級シャトー・ラトゥールやシャトー・オー・ブリオンを超える評価を獲得し、世界の注目を集めました。 近年では、世界的に権威あるデキャンタにて当主ミゲル・トーレス氏がマン・オブ・ザ・イヤーを受賞する他、「世界で最も称賛されるワインブランド」にて通算6度も第1位に選ばれるなど、スペインワインを代表する輝かしい実績を有し、名実ともにヨーロッパ屈指の優良ワインメーカーとして名を馳せています。 現在では、カタルーニャをはじめ、リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、リアス・バイシャス、ルエダなどスペインの主要産地を網羅。また、スペインにとどまらずチリやアメリカでも活躍し、世界140ヶ国以上で愛飲されています。そのワインの多くが各国のワイン・コンペティションで数々の高評価を獲得しており、トーレスの進化は果てることなく続いているのです。
ミルマンダの畑がある原産地呼称D.Oコンカ・デ・バルベラ地区は、フランスの国境にほど近いスペイン東部の州カタルーニャに位置しています。この地は城塞都市や世界遺産に指定されているポブレ修道院が存在する歴史ある街ですが、カタルーニャ山脈の山頂、標高400m程に位置しているため、人が容易に辿り着けない地理的条件。しかしそこは自然豊かな山間部で穏やかな地中海性の気候、そして保湿性の高い石灰質の土壌という、白ワイン造りに最適な場所なのです。 トーレスは、長い時間をかけて地質を調査しようやくその秘境とも呼べる地に辿り着きました。ミルマンダ城下に広がる75haの土地のうち15haだけが、このミルマンダに使用することを許された特別とも言える畑なのです。 栽培においては、1980年から窒素系肥料の使用を止め、有機栽培の取り組みを開始。摘房(少ない房に栄養を集中させるよう、一つの樹になる房の数を調整する作業)を導入し、よりブドウの収量を減らしました。醸造面でも、スキンコンタクトの期間を2週間から4~5週間と長く設け、しっかりと要素を抽出できるよう工夫。熟成にフレンチオークを導入するなど、当時最先端と言える技術の導入によりワインの品質が向上しました。現在では農薬などを使わずに全て有機栽培に転向しています。