il Baciale Monferrato Rosso / Giacomo Bologna Braida (赤)750ml
バルベーラ、ピノ・ネロ、カベルネ、メルロの絶妙なブレンド。ベリー系果実の華やかな香りと優雅でなめらかな味わいを備えた赤ワインです。熟成はバリック(小樽)で3ヶ月、瓶内で6ヶ月。イル・バチャレとはピエモンテ地方の方言で仲人や婚約という意味があります。イタリア品種であるバルベーラ種と、フランス品種であるピノ・ネロ種などを巡り合わせたことから名づけられました。
Giacomo Bologna Braida
イタリアはエノトリア・テルス(ワインを育む大地)と呼ばれ。栽培されている葡萄品種は1000種を超えると言われます。最も栽培面積の大きい品種はキャンティでお馴染みのサンジョベーゼで、次がピエモンテ州のバルベーラ。ピエモンテと聞けば誰もが思い出すワインはバローロやバルバレスコだから、ネッビオーロこそピエモンテを代表する品種と捉えられがちです。それはそれで事実に違いないが、ピエモンテで産出されるワインの約半分を担っているバルベーラとしては憤懣やる方ないのも無理からぬところです。ピエモンテにはバルベーラ・ダルバ、バルベーラ・ダスティ、バルベーラ・デル・モンフェラートなどの原産地呼称があります。中にはネッビオーロもびっくりするぐらいボディのしっかりしたワインも造られてはいますが、色が濃いわりには味わいはたよりなく、やたらと酸味の強いワインというのも少なくありません。そこで、バルベーラから最高のワインを造ることができないものか、と立ち上がったのがブライダのジャコモ・ボローニャ。彼は80年代にバルベーラをバリックで熟成せさることを試み、ヴィーノ・ダ・ターボラのブリッコ・デル・ウチェローネを誕生させました。オークから得られるバニラの風味がバルベーラの豊かな酸を和らげ、心地よい余韻がいつまでも続くワインに仕上がっています。
夫ジャコモ氏を亡くした後、息子達とともに益々当社を盛りたてているアンナ・ボローニャAnna Bolognaさんが仕切っています。ターナロ川が氾濫したあとに建てられたというレンガ色の建物は近代的なつくりで、製造ラインは最新式。訪問者を楽しませるために貯蔵庫や試飲のためのコーナーもモダンな設計となっています。
ブライダでは、4つのバルベーラのうち、「ラ・モネラ」こそバリックを使わないが、他の3つはフランス製のバリックで熟成されます。「ウチェローネ」は12ヶ月、「ビゴッタ」は16~18ヶ月、「アイ・スーマ」は6ヶ月間バリックに入れられます。新樽比率は3/1とのこと。味わいは、「ラ・モネラ」と「ウチェローネ」は香りが柔らかく、エレガントで女性的。「ビゴッタ」と「アイ・スーマ」は、ボディがしっかりしていて、男性的で肉料理に合います。ガンベロ・ロッソのトレ・ヴィッキエーリの数ではバローロを凌ぐほどの品質と高い評価を誇る逸品。