Anjou Blanc Le Quart Des Noel / Pierre Menard(白)750ml
光沢と透明感のあるゴールドの色調。洋ナシやライチ、杏のドライフルーツのような、芳醇なトロピカルフルーツの中に凛としたミネラルを併せ持ったアロマ。味わいのバランスは素晴らしいのひとこと。柔らかな酸とミネラルがうまく溶け込み、丸みのあるボディと余韻に癒されます(2019年9月試飲)。
南向き片岩質の丘にある小さな区画に1920年代初めに植えられた古樹のシュナン・ブランから造ります。栽培は自然の摂理に則し手作業で。葡萄の病気に対してはトクサ、スギナ、カモミール、ヤナギ、タンポポ、シダを煎じた薬で対処。除梗は行わず、房ごと垂直圧搾機 にてゆっくりと圧搾。1回使用された樽に果汁を移し、葡萄に付着している天然酵母により自発的に発酵が開始。シュールリーで10ヶ月間熟 成。ヴィエイユヴィーニュ由来のみずみずしさ、果実味の豊かさを感じる際立って素晴らしいアンジュブラン。残糖0.6 g/l、生産量969本。 驚くほどリッチで深みがある完熟の果実のアロマ、スパイスのニュアンスも見え隠れする。余韻も非常に長く、非常に繊細な苦味を少し携え る。若いうちにフレッシュ感を楽しむこともでき、ボリュームのある果実味故に熟成を楽しむことも。若いうちはデキャンタをするか、飲む1~2時 間前の抜栓がお勧めです。
ピエール・メナールは共同組合にブドウを販売する両親の家業を手伝っていましたが、素晴らしい土壌で 育まれるブドウたちを共同組合に売ってしまうことが心苦しくてならず、ついに2013年に自身のワインを造 り始めた。スタートに選んだのは1920年に植えられた非常に樹齢の古いシュナンの樹が植わる1区画。化 学的な農薬を使いたくないと考えていたピエールは、ファーストヴィンテージから早速環境に配慮した自然 なブドウ作りを実践し時間をじっくり掛けてブドウ樹にとって最良の方法を模索した。スタートした2013年に はブドウの熟度に合わせて収穫を3回に渡って行ったのだとか。まだまだスタートしたばかりの若いドメーヌ で現在オーガニックの認証移行期間中。生産量は少ないものの期待値の高いドメーヌ。