NIBIRU / ANDREA TIRELLI (赤)750ml
南向きの斜面に位置する畑の土壌は粘土質80%、石灰質20%。ニビオはドルチェットのクローンの一つで80年程前に造られた品種といわれ
ている。ニビオが植えられた区画「Tamburna」は特に粘土質が強い土壌。このエリアではドルチェットを一番早く収穫する事が多いが、この年
のニビルは実験的に一番最後に全て手摘みで行った。12日間マセラシオンの後、コンクリートタンクで熟成。瓶内で最低12ヶ月熟成。ノンフィ
ルター、無濾過。紫色がかったルビーレッドの外観。野性味とともに、ブラックベリー、ブラックチェリーのジャミーな香り。口当た
りが良く、果実の甘味の中に、ほんのりヴィターな余韻。滑らかなタンニンとわずかにアーモンドのような味わい。エスニック料理、ドライフルーツやナッツを練り込んだパンなどにおすすめ。
アンドレア・ティレッリが畑を所有するピエモンテ州Costa Vescovato村は、人口300人程と小さな村でローマ時代から 多くの村人がワインを生産している。アンドレアの畑は全て南向きの4ha。アレッサンドリアのColli Tortonesiに位置し ている。ワイン造りはビオディナミで行い、化学的なものは一切用いず、銅や亜鉛も必要最低限のみ。また彼の畑の 風上に農薬を使う農家が居ないため環境として恵まれているという。土壌は粘土質に貝殻等の化石が混じるが、5m 毎に土質が変わるエリアで、小石が多い部分も点在する。標高270~300mに位置する畑の高い部分には古代品種 のリンゴの樹を植え、鳥が集まり生物多様性を、低い位置には水を吸い上げる力の強い柳を植えている。剪定はブド ウの樹1本1本の個性に合わせて行っている。ブドウはコルテーゼ(2003年に彼の祖父から受け継ぐ)、ティモラッソ、 フレイザ、バルベーラ、ドルチェットを栽培。醸造は主にコンクリートタンクを使用。ステンレスタンクは熟成には使わな い。スティルワインの赤、白については、最低2年経過後に瓶詰めする。全て土着酵母による自然発酵を行う。