Custoza / Cavalchina (白)750ml
夏白ワインの決定版がこちら。といっても夏だけじゃなく、オールシーズン楽しめる仕上がりで、一度飲み始めたらグビグビいけちゃいます。まるで交響楽の様に響きあうワインと表現されていますが、確かにその通り。
「クストーツァはオーケストラ、ソアーヴェは一つの楽器」と、ルチアーノはその違いを表現しています。フェルナンダはコルテーゼのクローン、トレッビアネッロはトカイのクローンです。トレッビアネッロは力強さがあり、しっかりとしたボディになり、ガルガネガは、ミネラルの風味がありエレガントです。それぞれ収穫時期が異なり、トレッビアネッロは9月、フェルナンダは9月中旬、トレッビアーノとガルガネガは10月初めに収穫します。潰れないよう小さな箱に入れて収穫します。除梗して圧搾します。フェルナンダは香り高い品種なので、圧搾の前に4~5時間スキンコンタクトします。四つの葡萄をそれぞれ別々に醸造し、酸素に触れないようにします。清澄の後10~15日間、18度で発酵します。フレッシュさを保つために澱と共に1月末~2月初めまで置き、最終ブレンドをします。麦わら色で、フレッシュな香りがあり、まろやかで調和の良い辛口白ワインです。葡萄品種 ガルガネガ、フェルナンダ、トレッビアーノ、トレッビアネッロ
「古くからこの地区の重要な生産者」
カヴァルキーナの名は、ワイナリーのある地域の名前で、カヴァルキーニ伯爵の邸があったことに因んでいます。ワイン造りの歴史は古く、1848年には既にクストーツァの地域において最も重要なワイン生産者として記録されています。また、オーストリアのハプスブルグ家が作成した地図では、第1級、第2級に格付けされました。1911年にはピオーナ家が所有者となり、1948年にルチアーノの祖父が自分用のセラーを建設しました。タンクをステンレスタンクに変更したり、設備を刷新したりしてきましたが、今でもそのセラーを使用しています。祖父は、クストーツァの典型的な葡萄品種を栽培していました。1962年、伝統的な葡萄品種から、新しいブレンドの白ワインを造り、そのワインを「クストーツァ」と名付けました。質よりも量が重要視されていた当時、このような品質を重視したプレミアム的なタイプのワインを市場に送り出すことは容易ではありませんでしたが、粘り強い努力の結果、1971年にD.O.C.に指定されるまでになりました。
「ガルダ湖がミクロクリマを生成」
畑は、ガルダ湖の氷河によって形作られた、太陽の光に恵まれた半円形の盆地にあります。湖自体が、温度や風によるミクロクリマの重要な要因となっています。土壌は混じっていて、石が多い部分や石灰質や粘土質など様々です。標高は100~150mです。
「地元でも広くオンリスト、品質が安定」
ヴェローナの多くのレストランでワインリストに載せられています。また、カヴァルキーナのワインを扱い始めて30年以上になりますが、ヴィンテージによる品質のバラツキは皆無といってよく、その安定感には絶大な信頼をよせることが出来ます。
「ガルダ湖南部地区は産地としての復活を遂げつつあるが、それはフランコとルチアーノ・ピオーナのカヴァルキーナのようなワイナリーのおかげだ。広いブドウ園を所有していて、ワインは常に軽やかさ、香り高さ、ミネラルを持っている。それらは完璧にバルドリーノとクストーザの特徴でもあり、これらのワインはピオーナ家では深み、個性、豊かさのバランスをとって造られている。ピオーナ兄弟のワインのラインナップは本当に幅広い。」
「ガンベロ ロッソ イタリアワインガイド2018」より