Vouvray Sec “Les Pentes de La Folie” / Sebastien Brunet (白)750ml
流行に流されて果実や甘み、ゆったりとしたシュナン・ブランが多くなっている今。もう一度注目したい正統派ヴーヴレの伝道師がセバスチャン・ブリュネ。硬質で高い酸度がヴーヴレの最大限にミネラルを引き出す。
ル・アモー・ラ・フォリにある南東向き斜面の畑で樹齢は平均80年と言うセバスチャンの持つ畑の中で最も高い樹齢の畑。粘土にシレックス、水晶が混じる理想的な土壌。発酵は野性酵母のみっでトノー樽で行い、澱と共に18ヶ月間熟成させる。
アンボワーズからロワール川が蛇行した辺りの右岸、トゥフォー土壌が広がるエリアがヴーヴレ。ロワールの多くの産地の中で最も難しい産地と言われる。 『天候の振れ幅が大きいのでロワールで最も天候に左右される産地。毎年の天候を素直に反映したワインこそがヴーヴレ』 基本的には湿気が多く、冷涼な年が多いが、入り組んだ丘陵のお陰で全く雨が降らなく、極度に乾燥する年もある。 しかし、夏は短く、酷暑が長く続く事は無いのと土壌自体のPHが低いので圧倒的な酸度は毎年確保されている。 『乾燥した年のワインは閉じてしまう。冷涼年は酸度が高く鋭すぎる。どちらも熟成することで本領を発揮する。長期熟成が大切』 土壌は黄色がかったトゥフォー(石灰岩盤)土壌でシレックスと水晶を含む粘土の表土が薄くトゥフォーを覆っている。 『低いPHとミネラル豊富で痩せた土壌でテロワールを表現できるのがシュナン・ブラン。その為に大切なのがノンマロラクティック発酵』 厳しい自然環境のヴーヴレの個性を最も的確に表現しているのが「セバスチャン・ブリュネ」であり、他のどの産地のシュナン・ブランとも似ていない。
1974年に代々、葡萄栽培農家だったミッシェル・ブリュネが「ドメーヌ・ド・ラ・ロッシュ・フルーリー」を設立したのが始まり。