Ruche di Castagnole Monferrato Opera Prima / FERRARIS (赤) 750ml
「まったく新しい手法で造られた、高品質なルケ」という意味を込めて“オペラ プリマ(第1作、最高作品)”という名前が付けられています。ルカが、創業者である祖父マルティーノに捧げたワインです。ルケにはピノ ノワールとの類似性があると感じたルカは、偉大なブルゴーニュに匹敵するようなルケのワインを造ろうと考え、まずは最高の葡萄が出来る畑を選ぶことから始めました。ルケの畑は8ヶ所にありますが、このオペラ プリマのみ単一畑です。そこはアスティ側の南向きの斜面。土壌はトゥーフォ(TUFO)と呼ばれる火山灰が堆積して固まった凝灰岩で、樹勢が強くなりません。非常に日当たりが良いため、葡萄はしっかりと色づき、糖度の高い、粒が小さく凝縮されたものになります。畑を厳しく管理、グリーンハーベストを行い、収穫量を半分まで落とします。収穫は手摘みで行います。これは機械が入ることの出来ない急斜面だからです。収穫した葡萄を厳しく選別し、発酵は25度にコントロールしながら、25hlの樽でゆっくりと時間をかけて25日間行います。発酵後、品種の持つ個性を隠してしまわないよう、500Lのトノーで24ヶ月熟成させます。ボトリングしてからさらに12ヶ月寝かせてからリリースします。バックラベルにはボトリングナンバーを印刷しています。ラベルデザインは、ワインがブルゴーニュスタイルであることを意味しています。生産本数は10,000本。
ピエモンテ州、アスティの北東に位置するカスタニョーレ モンフェッラート。ルカ フェラリス家は、D.O.C.G. ルケ ディ カスタニョーレを生産する7つの地区の中でも、最大規模の家族経営の生産者です。フェラリスの歴史は、1921年にオーナーのルカの曾祖母が、“ヴィア アル カステッロ”に家を購入したことから始まります。その2年後の1923年、ルカの祖父マルティーノが現在畑のある“ヴィーニャ デル カソット”となる土地をさらに購入し、何も無いところに葡萄を植え、樽を購入してワイン造りを始めました。出来たワインは地元の業者に樽売りしたり、ピエモンテ州都のトリノでは個人客などにワインを販売したりしていました。祖父の死後、ルカの父の時代にはワイン造りはしていませんでしたが、祖父マルティーノの葡萄栽培への情熱を受け継ぎ、栽培だけは続けて、出来た葡萄を近くの協同組合へ売っていました。 1999年、現在のオーナーであるルカが農業の学位を取得して卒業した後、ワイナリーを引き継ぎ、再び自家栽培の葡萄でワイン造りをスタートさせました。ルカは老朽化したセラーを立て直し、設備を一新し、土着品種のルケを使って高品質なワイン造りを始めました。それまでルケは、最後まで発酵させる技術がなかったため、甘口でした。彼はバローロやバルバレスコを育てる過程を応用して、ルケの品質向上を図りました。グリーンハーベストを行って葡萄の品質高めました。地面に葡萄をたくさん落とすことには、皆が驚きましたが、それは間違いではありませんでした。そして、年々技術発展もあり、低温発酵や、酵母の改良などを経て、辛口を造れるように変化していきました。自分の目指す品質レベルのワインが出来たと確信した彼は、知名度の低かった“ルケ”を世の中に広めるため世界中を回り、アメリカでの販路を得たことから、生産量は35%増えています。'13年からはルケを10万本生産していて、ルケの総生産量63万本の1/6に相当します。