Brunello di Montalcino "Pianrosso" Riserva / Ciacci Piccolomini d'Aragona (赤)750ml
南部ブルネロの象徴的存在、チャッチ・ピッコロミーニ。赤土のねっとりとした果実と大きな骨格で
近代ブルネロの躍進を支えた偉大な造り手です。オルチャ川を見下ろす、真南向きのピアンロッソ畑はまさに、そんなブルネロの理想郷なんですが、病気で一部の樹を失い、植え替えた影響で造れる本数が、とにかく少なくなっています。今残ってる区画の樹は古いものばかり。だからこそ、ここ最近のピアンロッソは異常に評価が高くなってるんです。
始新世に由来するマール土壌で表土は赤い粘土質が強く出ている真南を向く日当たりの良い畑。向かい側がオルチャ川なので遮るものが無い理想的環境。発酵はステンレスタンクと内側をガラスコーティングしたセメントタンクに分けて行われる。その後、75hl のスラヴォニア産の大樽に移して 36 ヶ月以上熟成。
歴史的畑『ピアンロッソ』
伝統的な大樽熟成醸造で南部ブルネロの典型的ワインを産み出すチャッチ。起源は遡ること 17 世紀。モンタルチーノの司教で銘家、ヴェスコヴォ家が起源です。この 17 世紀から続く歴史的な教会が所有していた畑を相続したのです。その中でもピアンロッソは最も古く、最も優れた区画。モンタルチーノの歴史的に見ても特に重要な畑です。標高は 240m-300m で南向き。南側はオルチャ川なので、太陽を遮るものは何もありません。名前の通り赤土の土壌で鉄分やマグネシウムを多く含みます。ワインは完熟果実の充実感の中に、しっかりミネラルの背骨があるんです。果実の重厚さだけで終わらないのが良いんです!
北部の「イル・パラディソ・ディ・マンフレディ」のワインからは海の香がしてきます。熟した果実の奥からヨード的な香が染み出してくるんです。チャッチ・ピッコロミーニは違います。重厚で詰まった果実の奥に石灰っぽい山のミネラルが感じられるはずです。ブルネロという小さな産地の中には全く違う個性のテロワールがあり、そのだい標的個性、正反対の個性を持っているのです。